教育福島0036号(1978年(S53)11月)-021page

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社会

 

一、改訂の方針

 

社会と人間に関する基本問題についての理解と認識を深め、社会生活の意義を広い視野から考える能力を養うとともに、民主的・平和的な国家・社会の発展に努める態度をいっそう育成することを重点において内容の精選を図った。更に「現代社会」を必修科目として設け、それを低学年で履修し、その後に生徒の興味・関心に応じて、その他の五科目の中から選択して履修させるようにした。

 

二、各科目の改善

 

現代社会−社会と人間に関する基本問題についての理解を深め、現代社会に対する判断力の基礎ともなるようにした。更に小中高の一貫性を図り、人間の尊重と科学的な探究の精神に基づいて学習を進め、考え方や学び方の基礎を習得できるようにし、「現代社会の基本的な問題」と「現代社会の人間の生き方」の二領域とした。日本史−日本文化の展開を総合的に考察させること。及び地域社会の歴史と文化についての学習などをいっそう充実した。世界史−文化圏学習がより効果的に行えるように改善した。地理-現行の地理A・Bを統合し、両者の学習方法がじゅうぶん活用できる学習内容とした。倫理-人間の存在や価値について理解や思索を深め人生観・世界観の確立の基礎を養えるようにした。政治・経済-政治や経済に関する原理や理論、及び国際社会にかかわる問題などを学習させる内容とした。

 

数 学

 

一、科目編成の改善

 

科目(標準単位)科目(標準単位)
数学I(4)
 
 
数学U(3)
代数・幾何(3)
基礎解析(3)
微分・積分(3)
確率・統計(3)
数学一般(6)
数学I(6)
 
数学UA(4)
数学UB(5)
数学V(5)
 
応用数学(6)

 

二、改訂の方針

 

(一) 中学校数学科との関連をいっそう図り、基本的な概念の理解をじゅうぶんにする。

(二) 全員に履修させる科目を「数学I」とし、生徒の実態に応じ、まとまりと成就感のある学習がなされるような選択科目を設ける。

 

三、各科目の内容の改善

 

(一)数学I

数学に関する基礎的、一般的教養が身につくと共に、ひき続いて履修する選択科目を学習するための基礎が培われるようにする。また、生徒の実態に即して内容の程度・分量・間口等を適切にする。

(二)数学II

「数学I」の学習に続いて、いっそう広い数学的教養を身につけさせることをねらいとし、普通科、職業科等を含め、多くの学校で多数の生徒が履修できるような内容構成とする。

(三) その他の領域別選択科目

「代数・幾何」「基礎解析」、「微分・積分」、「確立・統計」は、それぞれの領域でまとまりのある内容を比軽的深く学習する科目で、現行の「数学IIB」、「数学III」等の内容を参考にして構成する。

 

理科

 

一、改訂の特徴

 

(一) 理科I(四単位)の科目を新設し、すべての生徒に履修させること。

(二) 理科IIの科目の新設と物理・化学・生物・地学の内容を整理統合した。

(三) 観察・実験の強化

(四) 能力、進路・適性に即した選択履修の強化

 

二、教科の構成、及び教育課程編成上の特徴

 

改訂現行
(標準単位数)
理科T(4)
理科U(2)
物理(4)
 
化学(4)
 
生物(4)
 
地学(4)
 
(標準単位数)
基礎理科(6)
 
物理(3)
物理U(3)
化学T(3)
化学U(3)
生物I(3)
生物U(3)
地学T(3)
地学U(3)

 

(一) 理科Iは原則として第一学年において履修する。他の科目は、理科I履修後に履修する。

(二) 各科目の指導に当たっては『生命の尊重や自然環境の保全』に関する態度の育成に配慮する。

三、各科のおもな特徴

理科-『力とエネルギー、物質の構成と変化、進化、自然界の平衡、人間と自然』の相互の関連を図りながら、基礎的、基本的事項について理解させる。

理科II-一つ以上の適切な課題を設定し、これを年間を通じて研究する。

物理・化学・生物・地学については、現行の内容のうち、高次の部分を整理したり、内容の重点化や精選を図り、これを四単位とした。

 

保健体育

 

保健

第一学年及び第二学年において、継続して履修させることが望ましいが、やむを得ない場合は、第一学年又は第二学年の単学年において二単位の履修もあり得る。定時制の課程にあっては、それに相応する学年において履修することが望ましい。

体育

〇毎学年継続して履修させ、各学年の単位数はなるべく均分して配当することを原則とする。

〇共通必修領域の体操及び体育理論は原則として各学年において履修す

 

 

 


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