教育福島0036号(1978年(S53)11月)-022page

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る。

〇選択必修領域の個人的スポーツは各学年において一ないし二種目、集団的スポーツは第一学年で二種目を第二・三学年で一ないし二種目、ダンス及び格技は各学年で履修する。

〇各領域の時間数の配当については体育理論が各学年の体育の総授業時数の五ないし十パーセントが明示されており、それ以外の領域については、学校の独自性により決める。

〇全日制の課程のすべての男子は十一単位を下らないようにすること。

 

芸術

 

一、科目編成

 

改訂現行
(標準単位数)
音楽1)(2)
音楽2)(2)
音楽3)(2)
美術1)(2)
美術2)(2)
美術3)(2)
工芸1)(2)
工芸2)(2)
工芸3)(2)
書道1)(2)
書道2)(2)
書道3)(2)
(標準単位数)
左に同じ

 

二、芸術科の改訂について

 

(一) 芸術的な能力の伸長をはかり、創造の喜びを味わわせ芸術を尊重する態度を育てるとともに、豊かな情操を養い芸術科の目標にかかげた各科目の目標及び内容の改善を図った。

(二) 芸術科各科目(音楽、美術、工芸、書道の各1)、2)、3))とも、「表現」及び「鑑賞」の二領域によって構成するとともに、内容の精選を図った。

(三) 芸術科各科目の取り扱いはIを付した科目は程度範囲を適正にし領域相互の関連を図った。2)、3)の科目の取り扱いは、生徒の特情、地域および学校の実態を考慮して選択して取り扱えるよう示されている。

 

外国語

 

一、外国語科の改訂の方針

 

(一) 内容の程度や分量がいっそう適切なものになるように基礎的・基本的な事項に精選し、言語活動の基礎を養うことをいっそう重視し、特に表現力の育成に配慮して改善を図った。

(二) 英語については、現行の「英語A」及び「英語B」の科目区分を改め、英語の履修を希望する生徒が段階的及び重点的に履修できるような科目「英語1)」「英語2)」「英語2)A」「英語2)B」及び「英語2)C」を設けた。

 

二、科目編成

 

現行改訂
(標準単位数)
初級英語 6
英語A 9
英語B15
英語会話3
 
(標準単位数)
英語1)4
英語2)5
英語2)A3
英語2)B3
英語2)C3

 

三、各科目のねらいと内容

 

英語1)−英語を選択する生徒に初学年で履修させる。中学校との関連をふまえ、言語活動を総合的に行う。

英語I2)−英語Iの履修後、更に希望する生徒に学ばせる。総合的に言語活動を行い、英語の中心科目となる。

英語2)A−「聞くこと、話すこと」の言語活動を重点的に学習させる。

英語2)B-「読むこと」を重視する。

英語2)C-「書くこと」の言語活動を重点的に学習できる科目である。

 

家庭

 

一 改訂の方針

 

高等学校の家庭科では、教育課程の基準の改善についての答申を尊重する一方、次のような考え方で改善された。

(一) 時代の進展に伴う家庭生活の変化に対応して、家庭生活の意義やあり方を認識させるとともに、実践的、体験的学習を重視して学習効果を高めるよう配慮して内容を構成する。

(二) 小・中・高等学校との一買性が図られるよう各学校段階における重点や児童生徒の発達段階を考慮して内容を構成する。

 

二、おもな改善点

 

(一) 科目の整理統合を行い現行の二十五科目が十九科目となり、その配列が改善された。

(二) 実践的、体験的学習を重視して内容を構成し、実験、実習に充てるべき授業時数の割合が明示された。

(三) 「家庭一般」の取扱いについては、すべての女子に必修であることや、履修学年については現行通りであるが、男子が選択して履修する場合の配慮事項が加えられた。

(四) 「家庭一般」以外の料日では、「家庭経営・住居」の内容に家庭経営総合実習が加えられ、指導に当たっては、実践活動を通して具体的に理解させるようにし、宿泊して実習することも望ましいとされた。

(五) 学習指導要領には、教科・科目の大綱のみが示され、教師の創意、くふうがじゅうぶん生かされるようにされた。

 

農業

 

一 改訂の方針

 

農業教科・科目としては、特に次の点に留意して改善を図った。

(一) 内容について

農業の役割や本質についての理解を深めることができるように改善を図るとともに、今後の農業生産及び経営技術の進展に対応することができるように農業の各分野に必要な基礎的・基本的な知識、技術に重点を置いて内容の精選を図った。

(二) 科目について

過度の専門分化を避けるため整理統合を行うとともに、各学年の基礎的、中核的科目を明確にした。

 

二、改善の要点

 

(一) 教科の目標に「基礎的・基本的な知識、技術の習得」を掲げ、高等学校農業教育における基礎教育重視の方向を明確にした。

(三) 各学科で共通に履修させる基礎科

 

 

 


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