教育福島0036号(1978年(S53)11月)-030page

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研究実践

学年経営のあり方を求めて

双葉郡浪江町立浪江小学校

 

一、課題に取り組んだ理由

 

一、課題に取り組んだ理由

 

(一) 本校の教育活動の実相上から、学校経営への参加意識と運営の連帯感を盛り上げるためには、学年を単位とする活動に取り組むことが最適と考えられたこと。

(二) 従来の形式的・空洞的な学年会を見つめ直し、もっと実質的・計画的・組織的な学年経営活動にする必要があると考えられたこと。

(三) 昭和五十五年度からの新教育課程の完全実施には、新しい視点に立った学校経営が要求される。それには学校経営充実の足場と学年経営におくことが最良と考えられたこと。

 

このような観点から、学年経営の改善・充実の布石を探っている。

 

二、課題取り組みの見とおし

 

〇第一次 学年経営の基礎研究五十二年十一月〜五十三年三月

〇第二次 基礎研究に基づく実践五十三年四月〜五十三年十二月

〇第三次 反省・改善案の作成五十四年一月〜五十四年三月

〇第四次 改善案に基づく実践五十四年四月〜五十四年十二月

〇第五次 反省・実践案の作成五十五年一月〜五十五年三月

 

三、取り組みの内容

 

(一) 学校教育目標の具体化

〇学年としてどう受けとめ、どのように具体化し実践するか。(表1)

 

(二) 学年経営の意義と必要性

〇学年経営とはどんな意義がありどのような役割を果たすものか。

〇学年の学習指導と生徒指導の一体化を図っていくにはどうするか。

(三) 学年経営と研修活動

〇現職教育をどう取り入れるか。

(四) 望ましい学年経営案

〇学年経営案の内容として考えられるのは何か。

〇計画実践をいつ、どう進めるか。

(五) 評価・反省

〇何をどう評価し、どのように生かすべきか。

 

四、今までの実践から

 

(一) 学年経営の意義や機能の理解と、必要性についての認識を深めた。

1) 学年経営は、運営体としての機能を持つ。

〇単なる学級の寄せ集めではなく、同学年の子供たちに、共同連帯して働くしくみと考える。

2) 学年経営は、計画性と結合性を持つ。

〇学年としての目標を持ち、学年や学級の教育活動に方向を与え、調和を図りながら組織的

 

表1 昭和53年度の教育目標並びに学年目標

表1 昭和53年度の教育目標並びに学年目標

 

 

 


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