教育福島0036号(1978年(S53)11月)-034page

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わが市の社会教育

乳幼児・家庭教育学級

相馬市教育委員会

 

はじめに

 

相馬市(人口三万八千人)は福島県の東北端にあって西は阿武隈山地が連なり東は太平洋に臨んだ東西二十八キロメートル、南北十三キロメートル、総面積百九十七・二五平方キロメートル、おおむね平坦地と山間地とが相半ばし市街地は中央の平坦地にある。

幼児教育に関する要求としては本県の子供の問題の実態(三歳児の家庭教育)をもとにしてスタートした。

 

一、乳幼児学級のプロフィール

 

(一)名称 中村西部乳幼児学級

(二)対象 旧中村、大野地区内の三歳児をもつ親三十名

(三)募集 市政だより・学級生募集回覧

(四)期日 四月から三月まで月一回 年間通して毎月第二日曜日

(五)場所 相馬市公民館

(六)時間 午前九時三十分から十一時三十分まで

(七)当番 毎回地区別に二名ずつ開級閉級時の準備や整理整とんにあたる

(八)組織と活動内容

運営委員会(学級生代表六名、委員長を含む)を組織し年間六回学級終了後実施する。ここでは、学級運営の細部にわたって審議し、学習効果の高率化をはかるくふうをしている

 

子供といっしょに勉強

子供といっしょに勉強

 

子供のためによい歌を

子供のためによい歌を

 

二、学習目標と学習時間

 

(一)学習目標

現代社会の変ぼうの中で各家庭の孤立化が目だち、はんらんする情報や育児書の知識はあっても実際的、具体的な子供の問題になると判断に迷う親も少なくない。

子供の問題には熱心でありながら、誤った判断や、なやみを持ち続け、小さいときに解決しなければ取り返しがつかなくなるのに見過ごされてしまうことはないだろうか。乳幼児期は、成長発達の変革期といえるほどで、未分化の反面ひとりでやってみたい自立の芽生えの時期である。また運動機能が発達し活動的で友人を求める時期でもあるので、本年度は三歳児を対象にその体の成長発達、精神の成長、生活と環境等に関する諸問題につき計画的に学習し、情報を交換し合いながら家庭教育の諸問題に対する必要な学習の場とした。

(二)学習時間

〇子供といっしょの学習ゆえ長時間の講義は不可能なので、話し合い(学習の終わりに、心の問題、環境、体に関する問題について質問表を出してもらったものに解答している)  三十分

〇講師の話  六十分

〇質問・感想  十五分

〇歌・その他  十五分

 

 

 


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