教育福島0037号(1978年(S53)12月)-010page

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いわき会場 千四百八十名

〇合唱公演

公演団体 東京混声合唱団

期日・会場

九月六日 郡山市民会館

 

八、第三十一回県文学賞

 

本年度の県文学賞作品募集は八月五日に締め切ったが、二百五十五点という史上最高の応募数となった。史上最高であった昨年度の百八十六点を大幅に上回り、かつてない応募点数の伸びをみたわけで、県民の文学への関心の高まりと本県文学界の広がりを示すものであろう。

応募作品の内訳は、小説四十五、詩百十九、短歌四十一、俳句五十点で、各部門にわたり七十六点の青少年の応募があった(昨年度三十八点)。

受賞作品は表2のとおりである。

なお、受賞作品集である「県文学集」は五十四年三月刊行の予定である。

 

九、家庭劇場

 

家庭劇場は、本格的な文化施設を有しない地域の県民のために、優れた舞台芸術を巡回公演して、家族ぐるみで芸術を鑑賞することを奨励し、豊かな家庭づくりと地域文化の振興に資する趣旨で実施しているもので、本年度も県内二十町村で開催した。

プログラムは、「大庭照子とうたおう」として、童謡、ポピュラー、歌あそびなどを、「コリンズ・ボーカル・演奏会」として混声四重唱団による世界の民謡、日本の民謡、歌曲などの演奏を二十二小中学校等で公演した。

各地ともたいへん好評で、両プログラムとも小中学生を中心に八千四百五十名の人たちが、生の演奏を楽しんだ。

 

家庭劇場(表郷村)

家庭劇場(表郷村)

 

十、参加する文化活動事業

 

文化庁では、文化行政の役割は文化の創造と活動にまつべきもので、この国民の創意と活動を刺激し伸長することを重視し、地域社会において積極的に参加する体制を整え、育成することを目的に昨年から「参加する文化活動費補助金」で助成している。今回の補助対象は郡山市で、県でもこの事業の趣旨に同調し助成した。

近年、県民の文化志向は、単なる中央文化の鑑賞や理解にとどまらず、みずから「する」活動に向かっている。これは県内各文化団体活動の活発化、多彩な文化行事、更に、各地の公民館における芸術文化関係の講座、発表会等の多様化、活発化等に見られる。

このような状況のなかで、郡山市では「物をつくる活動」に力点をおき、“石彫の広場”“版画を作るつどい”“陶芸にしたしむつどい”の三事業をおこし、積極的に推進し、市民間では大変好評で継続事業として来年度も実施されることに期待をよせている。

〇実施内容

石彫広場(五月〜八月、熱海公民館、

 

参加する文化活動事業“石彫の広場”(郡山市)

参加する文化活動事業“石彫の広場”(郡山市)

 

表2 第31回福島県文学賞受賞者

〔小説部門〕

文学賞旅のおわりに堀川喜美子35須賀川市須賀川女子校教員
奨励賞陽落つるとも瀬川倫弘18福島市予備校生
求職時代城崎次郎(岡部勇)35桑折町工員
執念荒井昭武50喜多方市酒類販売業
手紙高橋秀紀38船引町会社員

〔詩部門〕

準賞絵に描いた町鈴木八重子43いわき市主婦
陸前浜街道郷武夫29いわき市会社員
奨励賞冬の陽木川保子52郡山市会社役員
湖のある村大越碩次郎(大越錬一)63郡山市会社役員
ふるさとの詩(いわきの風物)古山一郎46いわき市高久小教員
青少年奨励賞青春植田ヨネ子17郡山市須賀川女高3年
ついおく志賀浩子18鹿島町相馬女子高3年

〔短歌部門〕

準賞雪の鈴佐原英子61喜多方市調停委員
緑陰星陽子48会津若松市主婦
青少年奨励賞風景長岡成子17喜多方市喜多方女高2年

〔俳句部門〕

準賞金色の鴉田中一荷水(田中秀雄)52小高町会社役員
薔薇潔斎末永有紀(五島四女子)51福島市書道塾経営
奨励賞海軍少年兵岩木太郎(片寄唯夫)50いわき市小名浜水産教員
牛歩矢渡留吉91富岡町無職
田螺の道三瓶マス(三瓶万寿)67福島市主婦

 

 

 


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