教育福島0037号(1978年(S53)12月)-012page

十二、福島県文化センターの運営

　

県文化センターは、昭和四十五年九月の開館当初から、その管理運営を財団法人福島県文化センターに委託しているが、昭和五十三年度における同法人の自主企画による事業活動は、館の基本方針にのっとって、前年に引き続き“動く文化センター”として更に活動範囲を広げることに努めた。

一方において、昭和五十一年度から県教育委員会の事業として文化課が実施してきた「家庭劇場」の実施面の委託を受け、いわき地区を除く県内各方部の二十町村で開催し、その活動はいっそう充実したものとなった。昭和五十三年度の事業の概要は別表のとおりである。

さて、開館以来年々増えつづけてきた文化センターの利用人員が、前年の三十四万二千人に比べて、昭和五十二年度は、三十三万六千人とわずかながら減少をみた。民報社との共催による日展で五万六千人程の来館者があったにもかかわらず、大ホール、小ホール、会議室等の利用が軒なみダウンしており、特に七月、八月と夏場の利用の減少が目だっている。開館以来の累計では百七十五万人に達した。

　

表5　昭和53年度県芸術祭参加行事

　

表6　昭和五十三年度福島県文化センター事業

事業名　実施期日　場所　参加入場人員

(文化会館)　　　

(1)福島県バレエ・フェスティバル　四月三十日　いわき市平市民会館　一、七〇〇人

(2)福島県三曲演奏会　五月二十八日　文化センター　一、五〇〇人

(3)少年劇場　六月八日〜十七日　福島市ほか六市一町　一二、二六六人

(4)福島県吹奏楽トップコンサート　六月十八日　文化センター　一、二〇〇人

(5)親子劇場　七月二日　文化センター　二、〇〇〇人

(6)福島県コーラスフェスティバル　七月十五日　文化センター　一、九〇〇人

(7)ボリショイバレエ公演　八月九日　文化センター　一、九〇〇人

(8)近代文学講演会　九月三日　文化センター　二三〇人

(9)古典文学講演会　九月二十四日　会津若松市公民館　一一〇人

(10)松竹歌舞伎公演　十月十四日　文化センター　一、九〇〇人

(11)生物学講座　四月〜九月　文化センター　延べ三〇〇人

(12)映画教室　五月〜九月　文化センター　延べ九〇〇人

県委託事業「家庭劇場」　六、七、九、十月　県内二十町村　八、四五〇人

(美術博物館)

(1)渡部菊二展　五月六日〜十七日　文化センター　二、五〇〇人

六月二十日〜二十五日　会津若松市公民館　

(2)院展福島展　十月十三日〜二十九日　文化センター　九、八七〇人

(3)美術講座　　　

陶芸コース　七月〜九月　文化センター　参加者七九人

水彩画コース　八月三日〜六日　文化センター　

日本画コース　八月三日〜六日　文化センター　

(歴史資料館)　　　

(1)県議会資料展　四月二十七日〜六月三日　文化センター　五、七〇〇人

(2)県主要近世農民一揆資料展　七月十六日〜十月三十一日　文化センター　二、〇〇〇人

(3)古文書研究講習会　十月十三日〜十四日　猪苗代町　参加者一六四人

十月二十日〜二十一日　楢葉町　

県委託事業「古文書所在確認調査」　年間　県全域　実施中

(その他)

地域文化振興協力事業　年間　県全域　実施中