教育福島0038号(1979年(S54)01月)-026page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

社会教育施設の紹介

集団宿泊指導の成功のために

福島県海浜青年の家

 

一、はじめに

 

「次代をになう青少年に、恵まれた自然環境のなかで、集団宿泊研修活動をとおして、規律・協同・友愛・奉仕の精神を体験的に会得させ、心身ともに健全な青少年を育成する。」ことを目的として設立された海浜青年の家も、昭和五十年七月開所以来三か年半になる。この間、年次計画による施設設備の整備も当初の計画通りに進められ、利用者の研修効果を高めている。利用者もしだいに増加し、昨年十二月で延べ十二万五千名に達している。

 

二、研修活動の状況

 

図1・表1は五十三年七月より十一月まで入所した団体の主な研修内容をあらわしたものである。入所団体のねらいによって研修内容に差異がみられるのは当然であるが、青年の家のねらいと海浜の特性を生かしながらみのりある研修を行っている。

夜間においては、研修内容が限定されることもあって、フォークダンスやゲーム、キャンプファイヤー、キャンドルサービスの実施が多く、なごやかなふんい気のなかで、仲間づくりと友情を深めあっている。松川浦の自然景観のなかでのフィールドワーク、オリエンテーリング、ハイキングは四季を問わず研修生から喜ばれている。

集団宿泊指導をより効果的に、みのりあるものにするためには、指導のねらいとプログラムの編成が大きな課題である。今回は、研修効果を高めるために、プログラムの編成について紹介したい。

 

三、研修活動とプログラム

 

(1) 研修活動のねらい

青年の家での研修活動は、青少年がその自発的な研修意欲に基づき、豊かな人間性を培うとともに、家庭人、社会人、そして職業人、児童・生徒としての資質や能力を向上させるものであり、そのために青少年は、青年の家に「つどい」「学び」「泊り」「つながる」。このことをとおして相互作用により、人格形成に作用する場として、青年の家は、他の社会教育施設にない機能を有している。

従って、青年の家での研修活動は、次の通りである。

・青少年の心身を解放し、人間として

 

図1 対象別研修内容の比較 (S53.4.1〜11.30)

 

表1 野外活動における研修内容 (S53.4.1〜11.30)

 

表1 野外活動における研修内容 (S53.4.1〜11.30)

 

表1 野外活動における研修内容 (S53.4.1〜11.30)

 

勤労青年のつどい 交換会

 

救助法の実習

 

救助法の実習

 

 

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。