教育福島0039号(1979年(S54)02月)-021page

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二、施設・設備についての充実を図り、表現や鑑賞の活動に活用する。

(一) 教材・教具

教材・教具については、計画的な購入を行い、学習活動をよりいっそう充実したものにするよう配慮するとともに、常に資料を収集し、その中での適切な提示、利用等が望まれる。同時に、生徒の自主的な収集、保存、整理等の活動が必要であることは言うまでもない。

(二) 学習環境

学校全体を含めた環境を考え、作品の展示等にもくふうをほどこすことはもちろん、美術教室は創造活動の意欲が高まるような学習環境に整備し、いきいきとした学習がなされるようにくふうする。

 

家庭

技術・家庭

 

小学校

 

家庭科においては実践的・体験的な学習を通して家庭生活に必要な知識や技能を習得させるとともに人間生活の基盤である家庭生活の営み方を学習させ、家族の一員としてよりよい家庭生活をしようとする実践的態度を育成するところに真のねらいがある。

また、人間の生活のしかたを学ぶこの教科は、児童の人格形成に果たす役割も大きいといえる。このような教科の性格をふまえ次の諸点に留意して指導する必要がある。

 

一、新学習指導要領と移行措置についての研究を深め、新しい学習指導要領の趣旨を生かして指導できるよう、指導計画を改善する。

(一) 現行学習指導要領と新学習指導要領を比較研究し、新学習指導要領の改訂の趣旨、教科の性格、目標及び内容の整理統合された点等の研究を深め、児童や学校・地域の実態との関連を図り、各領域の目標及び内容を明確かつ具体的には握する。

(二) 移行措置についての理解を深め、使用教科書及び各領域の目標との関連を研究し、各領域の内容及び題材の配列、指導時数などを適切なものとする。

(三) 新しい領域である「住居と家族」についての研究を深め他領域との関連並びに児童や地域の実態に即した指導内容(題材)及び指導時数等について実践的に研究する。

(四) 各領域・題材と消費者教育の関連を図り、物をたいせつにする心構えや物資を有効に活用する態度を育成するよう配慮する。

 

二、実践的な態度を育成するための指導法についてくふうする。

(一) 実践的・体験的な学習を行う教科としての性格をふまえ、児童が主体的に学習に取り組めるよう指導法を改善する。

(1) 児童の思考の傾向や思考活動の実態を尊重して主体的な学習ができるよう指導過程を組織する。

(2) 手入れ・製作・調理等の学習において、実験・実習を主体とした体験的な学習活動を効果的にさせるため、具体的な題材に即して研究する。

(二) 学習の評価が適切に行われるようにする。

(1) 適切な評価ができるまでに目標が具体化されているか検討し、テストや完成作品による評価ばかりでなく、授業の過程の中でも適切な評価ができるよう、その観点や方法を指導過程に位置づける。

(2) 児童の自己評価、相互評価についてもくふうし、児童みずからが問題点に気づき、学習の改善に役だてられるようにする。

(三) 校内の研究体制を確立する。

(1) 校内研究の対象教科として全職員協力して研究を進める。特に学級担任と教科担任が同一でない場合には、両者の連絡を密にして学習事項の実践化について協力するようにする。

 

三、施設・設備を計画的に整備し、その活用を図る。

(一) 実践的・体験的な学習を行う教科として効果的な学習を進めるためには、施設・設備並びに資料・教具等の整備と効果的な活用を図ることが極めてたいせつである。

(1) 実習等の学習が効果的にできるように実習器具・標本等の整備に努め、かつ、安全に学習が進められるように配慮する。

(2) 小学校家庭に関する教材基準を参考にして、実態との比較から施設・設備の改善充実を図る。

(3) 家庭科教室の確保につとめ、全領域の学習が効果的に進められるよう施設・設備の整備についてくふうする。

 

中学校

 

技術・家庭科においては、実践的・体験的な学習を通して「技術と生活とのかかわり合いを正しく理解し、生活の見方や考え方、更に行動のしかたを技術の習得を通して身につける。」ことにその目標がある。

このためには、次の点に留意し、適切な指導をする必要がある。

 

 

 


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