教育福島0040号(1979年(S54)04月)-029page
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教育事務所日誌
-いわき-
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小名浜国際港
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白水国宝阿弥陀堂
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山村へき地校
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教育事務所を囲む市街
はじめに
いわき市は、福島県の浜通り地区の最南端に位置し東は太平洋に面し、西は阿武隈山系を越えて東白川、田村の両郡、南は茨城県、北は双葉郡に接している。面積は、東西三十九キロ・メートル、南北五十一・一キロ・メートルで、総面積は千二百二十九平方キロ・メートルを有し、日本一広い市域を持っている。
気候は、全般に比較的温暖な海洋性気候に恵まれ、平野部での降雪は、低気圧の影響を受けて年間一、二回である。しかし広域都市のため、山間部ではときとして五十センチ・メートルぐらいの降雪をみることがある。
またいわき市は、平・磐城・勿来・常磐・内郷の五方部が連携を保ちながら、大きな都市形態を構成し、周囲には旧町村部が波状的に伸び、丘陵地帯を背後に抱えこんでいる。
そのため、写真のような方部特有の地形・風土・慣習・教育・文化・経済等の様相が見られるわけだが、近年、道路交通網の整備や教育行政の一元化等の要因も加わり、広大な一つの生活圏、教育圏が形成され、各分野を分担しながら相互に発展してきている。
教育行政の一体化
いわき市の人口は、昭和五十四年四月一日現在、三十三万六千八百九十一人で、そのうち、小学生は三万二千八百六十人、中学生は一万五千四百五人で県内一の児童生徒数を有している。
学校数は、小学校は本校七十校、分校九校、中学校は四十校、計百十九校の多くを擁している。
当教育事務所は、このいわき市を管轄とする一事務所一市教委という、他教育事務所と異なった特徴を持っており、それだけに、学校教育指導や人事管理等の一体化が容易であり、両者間の連絡、調整、協調が円滑に行われている。
学校訪問指導等は、毎年全学校について市教委と共同で訪問を実施しており、指導担当についても互いにカバーし合う等、効果的な訪問指導を展開している。
しかし、広域なるがゆえに様々な問題を抱えているが、所長を中心に、日々教育行政にまい進している。
所員の心がまえ
1 いわきは「以和貴」
和を以って貴しとなすの言葉のとおり、所員がそれぞれの持味を生かし協力しながら、職務を遂行したい。
2 誠の心で
中庸に「識者天之道也」とあります。どのような仕事を進めるときでも誠意をもって真剣にあたりたい。
3 他人の心を思いやる
共感的理解は、生徒指導だけではない。他人を理解することはむずかしいが、努めて先生がたの心情を理解しつつ親切に接したい。
4 牛歩のあゆみ
報告期限に遅れるなどは論外であるが、一歩一歩確実な仕事を進めたいものである。正確、迅速が理想であるが、まず正確さを求めたい。
5 手段はこれだけか伝統と慣習は重要であるが、改善の道は、さらにたいせつであることを忘れてはならない。
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