教育福島0041号(1979年(S54)06月)-006page

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特集・生徒指導の充実

 

(白河二小) 児童生徒の問題行動と非行事故の実態

 

(白河二小) 児童生徒の問題行動と非行事故の実態

小中学校における生徒指導

 

はじめに

今日ほど学校教育に対する社会の要望や問題提起が多かったことは、かつてなかったように思われる。生徒指導の充実・強化も学校教育に課された大きな今日的課題の一つであるとうけとめたい。

非行児童生徒や問題傾向をもつ児童生徒の指導や対策も生徒指導の重要な要素ではあるが、学校教育における生徒指導は、このような狭義のうけとめ方に立つのではなく、積極的な生徒指導すなわち「すべての児童生徒を対象とし、ひとりひとりの人格の価値を尊重し個性・能力の伸長をはかりながら、同時に社会的、国民的な資質や行動を高めることを目的として行われる教育の機能」でなければならない。

県内小中学校においては、生徒指導の重要性が認識され、児童生徒の理解、教育相談、事例研究等についての校内研修を深めるとともに、指導体制の強化を図り、家庭、地城社会及び関係諸機関との連携を図りながら着実な努力により成果をあげつつあることは喜ばしい限りである。

しかし、児童生徒の非行や不良化傾向は「戦後第二のピーク期」にあるといわれており、青少年の非行問題が新聞紙上等で報道されているところである。昭和五十三年度における本県小中学校児童生徒の非行事故においても、窃盗、家出、バイク・自動車等の無免

 

 

 


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