教育福島0041号(1979年(S54)06月)-035page

　

老人と健康(野外レクリェーション)

ひとつ今日は楽しんでいただこうと近くの体育館を借りて、スマートボールを実施した。なかなか思うところにボールがいかず、苦労をしていたが、お互いに協力し合うのが目的で、これで人と人とのつながりができれば申し分ないと願いながら健康に若返りをとにぎやかに楽しく球校に夢中になっていた。

はじめこそ、引込みがちであったが、数分後には、お互いグループになってゲームにとけこんでいった。

　

いった意味からも意義深いものがあり、高齢者ボランテイア活動の一環として公民館の果たした一か年の実績は、高く評価されるものが多い。

このことは、青年学級、婦人学級、成人学級、高齢者教室、その他の講座などをとおして、高齢者がもっている深い教養、永年の間に築いた技術、生活伝承文化等が社会に活用されるといったことが、直接又は間接的に管内の社会教育全般に与える影響は大きく、高齢化社会を迎えつつあるとき、まことにみるべきものがあると思われる。

　

　

楽しく作ろう手づくり工作

　

四、高齢者人材活用の内容実績

昭和五十三年度に白河市中央公民館にて一か年間実施され、本年度は第二年次として、より幅広い計画のもとに実施がすすめられている。

昭和五十三年度の実施については、先にも述べたが、なお簡単にふれてみることにする。

現代の高齢者の中には、まだまだ元気で健康なかたがいて、社会のためになんらかの役に立ちたいと望んでおられる人材が大勢おられ、そういったかたが、永年の間に蓄えられた優れた知識と、高度な技術を、社会教育の指導面に役立ていただこうとするもので、あわせて高齢者自身の生きがいを求めていただくのがねらいである。

本年始めての事業であったが、二十名のかたがたから協力があって、公民館が主催する行事や、各団体等が行う行事などに積極的な参加を願って、講師となり、助言者、・指導者となっていただいたが、もちろん、領域にあった指導をお願いするのであるが、過去に指導の経験をされているかたは別として、中には指導経験のまったくないかたもあって、専門語などの質問が出ると、答えに困るような場面もあった。それでも結構楽しく、なごやかに指導がすすめられた。

このようにして、行政機関では、社会教育指導層の拡充を促進するとともに、高齢者自身も、その指導参加により、みずからの「生きがい」について充実を図っていただけるものと思われる。

　

　

老人と学習(高齢者教養)

とかく、老人は家庭でじゃま扱いされがちである。このように急変した世の中で、生活のため、家族のために役立つようにしていかなければならないと、地域の反省会の席上熱心に聞き入っている高齢者たち。