教育福島0042号(1979年(S54)07月)-036page

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目で見る教育統計

 

中学校における進路指導の総合的実態調査から

 

(三)生徒調査

 

「中学校生徒の進路指導に関する総合的実態調査」の結果の概要のうち、「学校調査」「学級担任教員調査」については前回まで二回にわたって見てきたが、最後に「生徒調査」についてその概要を見ることとする。

 

一、中学校卒業後三十歳ごろまでの進路をどのように考えているか。

 

中学校三年生が卒業直後、二十歳ごろ、二十五歳ごろ、三十歳ごろのそれぞれの時点において自分の進路をどのように設計しているのかをみると図1のとおりである。

中学校三年生のうち進学を希望する者は卒業直後では九二・四%、二十歳ごろでは三四・八%であり、就職を希望する者は卒業直後では二・七%、二十歳ごろでは三二・九%、二十五歳ごろでは五五・六%、三十歳ごろでは四六・一%となっている。また、三十歳ごろで進路をまだ決めていない者は全体の約半数となっている。

 

二、中学校卒業後の進路をどのような理由で選んだか。

 

進学を希望した者と就職を希望した者について、どのような理由で進路を選択したかを男女別にみると図2及び図3のとおりである。

○「進学」を希望した者は、「将来の仕事に役立つ知識・技術を身につけたいから」の理由によるものが男女ともそれぞれ六六・五%、五八・七%で最も多く、ついで「高校などを出た方が有利であると思うから」(男子三八・三%、女子三八・八%)、「教養を高めたいから」(男子二四・五%、女子二六・二%)、「大学へ進みたいから」(男二〇・七%、女子一九・二%)の順になっている。

○「就職」を希望している時は、男子では「進学するより、すぐに役立つ技術を身につけたいから」が五一・八%、女子は「親に経済的な負担をかけたくないから」が二五・一%で最も多くなっており、図でみるように男子と女子では進路選択の理由に異った意識がみ

 

図1 中学校を卒業したあと、30歳ごろまでの進路希望

 

(注)その他は、就職進学・就職入学・家業進入学・家業就職希望である。

 

(注)その他は、就職進学・就職入学・家業進入学・家業就職希望である。

 

 

 


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