教育福島0042号(1979年(S54)07月)-044page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

福島の文化財

 

県指定重要文化財

紙本著色千葉妙見寺縁起 二巻 所在地 相馬市小泉字高池前一三一 所有者 歓喜寺

 

て強化された。鎌倉時代相馬氏の一族の分布するところ必ず妙見信仰があった。

 

妙見寺縁起は上下二巻、ともに紙本著色の長い巻物である。わが国における妙見信仰は平安中期関東に居を構えた平家相馬氏、同族千葉氏によって強化された。鎌倉時代相馬氏の一族の分布するところ必ず妙見信仰があった。

この絵巻物は千葉氏が千葉において天文の頃作製させたといわれ、千葉の坂尾の栄福寺にあったものを「寛永二年竜集壬寅十一月朔日尊光院十九葉法印権大僧都阿闍梨光雅」が修膳したものと伝えている。

この作品が、どのような画家によって描かれたかは不明であるが、水墨画の盛んなこの時代にあって、あくまでも大和絵の手法によった作品としてわが国の縁起絵巻の代表的なものである。中世以降の妙見信仰の実体を知る資料としても重要である。

 

表的なものである。中世以降の妙見信仰の実体を知る資料としても重要である。

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。