教育福島0043号(1979年(S54)08月)-033page
鳴山城主の墓を清めて住職の説明を聞く (徳島寺)
2、 地域別班の当番制で行う活動
1) 保育ボランティア
公民館で開設している幼児家庭教育学級の学習日に学級生の幼児(一歳〜四歳児)の保育をする。ときには、幼児を囲んでその母親たちと「こどものしつけ」について話し合いをする。
2) 老人学級給食ボランティア
老人学級の学習日に昼食のお汁を作る。野菜や山菜など、季節に応じて学級生の収穫したものを料理して供する。
3、 グループ活動
1) 子供と図書ボランティア
公民館図書室の開館日である水曜日、午後一時二十分より約一時間、小学生を対象に絵本の読み聞かせ、折り紙、紙芝居、お話、その他遊び等を指導する。また、第一週の水曜日には、特別に「こどもの集い」を計画して、公民館職員といっしょに多彩な催しをもち、子供の情操教育に努めている。
4、 個人活動
老人の話相手
近所の老人の話相手となり、そのつれづれを慰めるとともに、昔から伝わる年中行事の食べ物や、民話、童歌などを集めている。
(五) 学級の運営
学級活動を円滑かつ発展的に推進させるため、班を編成し、係をきめ、全員がなにかの役割を分担し運営にあたっている。
○班の構成
班長、生活係、記録係、レク係、集金係
○運営委員会の設置
班長、各係長で構成され、公民館長、社会教育指導員が助言するなかで、学級生の自主的運営を図る。
(六) 予算の概要
○報償費 五六、○○○円
○旅 費 七五、○○〇円
○需要費 九二、○○○円
〇役務費 一二、○○○円
計 二三五、○○〇円
国庫補助として十万円を受け、ボランティア活動を促進している。
昭和54年度 りんどう学級学習活動計画表
五、 婦人団体のボランティア活動
婦人団体は、主として地域ボランティア活動を中心に学習や実践活動を進めている。その活動の概要を示すと、
○ 町を明るく豊かにする花いっぱい運動
○ 生活改善の一環としての婚礼衣裳貸しだし事業
○ 地域づくりに婦人の果たす役割を理解し、その実践を促すための部落婦人学級の開設
六、 今後の課題
前述のとおり婦人学級や婦人団体の中で浸透してきたボランティア活動であるが、まだまだ特別の人が行う活動であると考えている人も少なくない。
互助互恵の健全社会を築くために、だれでもが、時と場所とを問わず、ボランティア活動に参加するようボランティアの輪を広げていくように努力したい。