教育福島0043号(1979年(S54)08月)-034page

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ボランティア学級活動

 

飯舘村教育委員会

 

わがまちのしゃかいきょういく

 

一、 はじめに

 

飯舘村は、昭和三十一年九月、大舘、飯曽の二か村合併以来、今年で二十三年目を迎えており、福島県相馬郡の西部、阿武隈山系の北部に位置し、平均標高四百五十メートルの高原地帯である。

山地が全面の大部分を占めており、北部に真野川、中南部に新田川の本支流及び比曽川が東流している。

この四本の河川の流域に耕地が開け集落があり、人口は、昭和三十年を境に減少しはじめ、昭和四十年には、一万三百四十二人が、十四年後の現在では、八千三百十一人に減少をみた過疎地である。

 

二、 ボランティア学級活動のねらい

 

婦人の能力の開発と社会参加促進を図るため、ボランティア活動に関する基本学習の場と実践活動の場を確保し、連帯感をつくり、明るい地域づくり、村づくりに役立つことをめあてとして、表1の内容にとりくんだ。

 

学習の中から問題意識にとりくむ

学習の中から問題意識にとりくむ

 

三、 ボランティア学級の役員

 

1 運営委員の選出

四月五日 婦人会の役員会が午前中行われたので、委員長に本会の会長を、委員六名を各方部より選出した。

2 運営委員会

四月十八日に第一回目の運営委員会を開き、二時間にわたる討議の結果、実践活動と、学習内容について、表1及び表2のプログラムが出来上がった。

3 学級委員

五月三十一日、打合せをする予定であったが、当日は、開講式に引き続き第一回めの学習会も行ったので、時間的に無理であった。

村内運行中のスクールバス七台と患者輸送車一台を特に利用している中高齢婦人の集合は、開始、終了の時刻も配慮して日程を決めなければならない。

学級委員の選出は、第二回めの学習会のときに決まった。

 

4 学級委員の人数

委員長 一名

副委員長 一名

記録係 一名

接待係 一名

レク係 一名

広報係 二名

部落委員 各地区より一名ずつ

 

表1 学習のプログラム

月日学習内容
5月ボランティア活動とは
社会生活と私たち
6月地域におけるボランティア活動
生活の変化と余暇活動
11月国際児童年とボランティア活動
福祉行政とボランティア活動
12月ボランティア活動の今後の課題
地域づくりとボランティア活動
時間各月とも1日6時間(午前3、午後3)
方法講義と討議

 

表2 実践学習プログラム

月日活動内容場所
5月花いっぱい運動地区公民館集会
8月夏休みの青少年非行防止ぼんおどりの場所
9月ねたきり老人訪問村内
9月敬老会への協力草野、飯樋
10月子供会交歓会への協力村民の森
12月家庭教育学級への派遣飯樋、草野幼稚園
回数各3回 
1回当たりの人数5月・8月は10人
9月は30人
10月は15人
12月は3人
 

 

 

 


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