教育福島0043号(1979年(S54)08月)-035page
四、 ボランティア学級の実践活動の現状と課題
1 婦人の学習課題
● 働く婦人の増加(経済的必要のため働く婦人、生きがいを職業にみい出した婦人、能力を社会参加に寄与しようとする婦秘図等働く婦人が増大している。)
● 少年犯罪の増加(少年犯罪に対する母親の責任も大きな課題となっている。)
● 家庭管理能力の低下(母親の手料理による、おふくろの味に乏しくなっていることが、家庭の機能を大きく変え、主婦の家庭管理能力を低下させている。)
婦人の社会奉仕で町を明るく和やかに
2 実践活動の現状
花いっぱい運動の中で
● 五月中に花の種をまく
● 時期的におくれて家庭にある物を持ち寄って植えた。
● 各地区公民館、集会所の雑草の整備をしてから植えた。
● 朝仕事五時〜七時、午後一時〜三時はで。その地区によって日程がまちまちだった。
● 各地区ごと、そのつど自立性と継続性を持つよう指導にあたった。
● 実践活動の結果を毎月の広報で発表した。
● 研究会のときに記録に残した写真を展示した。
● 学級生はもちろん、村民全体にもボランティア活動の理解と関心を広めた。
美化活動を農村婦人の朝仕事から
五、 終わりに
今年度の中央婦人リーダーを対象とした学級生は、ほとんど農家の主婦であり、家事以外に、農繁期の中で毎日の仕事に追われている婦人の貴重な時間を、社会参加のため寄与していただくことは、容易なものでなく、無理のない計画を立てた。
○今後の方策として
1 家庭の生活設計の見直し。
2 家庭教育学級に参加する。
3 家庭、職場、学校、社会の連けいを考え、生活の中から生み出す諸問題にとりくむ。
4 全村の婦人にボランティアの理解と関心を持たせるように、広報活動を活発にする。
5 公共施設を花いっぱいにする。
この、飯舘村を美しい心と活動の社会奉仕でうずめて行く方策のもとに、ボランティア活動を永続してゆきたい。ややもすると、中高齢婦人学級は趣味的なものをとり入れがちであるが、今後家庭教育学級の中で、若齢層婦人に対してボランティア活動の理解と社会参加も推進していきたい。
栄えある公民館を花でうずめよう