教育福島0043号(1979年(S54)08月)-036page

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研究実践紹介

 

一人一人をよろこんで学習に取り組ませるための指導はどうすればよいか

 

塙町立片貝小学校教諭 川村倶義

 

一、 はじめに

 

一人一人の子供が、学習の課題をしっかり受けとめ、自分なりの考えをもち、みんなで話し合い、課題の解決に積極的にたちむかっていくような学習の姿をえがきながら、どうにかして、いくらかでも、「みずから学ぼう」とする児童に近づけていくためには、われわれ教師は、どのような手だてを考えていったらよいかを、本校児童の実態を浮きばりにした現実の問題として受けとめ、標記の研究主題をもとに、研究を進めてきた。

 

二、 仮説

 

問題意識を持たせることから、課題をみつける子、さらには、一人学習のできる子供をめざす一段階として教師中心の「教える」学習指導から一歩推し進め、「育てる」という学習指導への転換を図るためには、しっかりとした計画により学習の見通しを持たせ、学習のパターンをつかませることが有効と考える。

(一) 「指導計画」と「学習過程」のくふうをする。

(二) (一)を補助する要件として、次の四点を特に配慮する。

1) 学習訓練(学習のきまり)

2) 家庭学習法(手びき)

3) ドリルのための余暇の活用

4) 個人診断カルテ

(三) 国語・算数・社会(本年度よりとり上げた)の三教科とする。

 

三、研究の概要

 

(一) 指導計画について

単元(題材)の展望や指導の要点、本時の位置、前後のつながり等を一目りょう然とするために一覧表とした。

 

1 指導計画の作成に当たっては、次のことに特に配慮した。

 

1 指導計画の作成に当たっては、次のことに特に配慮した。

(1) 指導級数は、単元目標、教材解釈実態の考慮から、内容精選し

(2) つかむ−見通す−深める−広げる。の四段階に分け、計画

(3) 個別指導の強化をはかるために前後に特設時間を(資料参照)

2 課題(児童に与えるめあて)については、本時めあての分析と、児童の意欲を喚起させるくふうを

(1) 学習計画を立案する際、児童から ひき出すようにし、全時分を

(2) 低学年は、プリントにより

3 学習内容・活動は、各自の学習の方法・順序の要点を示す。

4 各時の最後に、次時の学習の課題を大まかにまとめる。

 

(二) 学習過程について

児童に学習のしかたを学ばせることをねらい、基本過程を次のようにした。

 

 

 

 

 


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