教育福島0045号(1979年(S54)10月)-016page
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特集
3 授業の展開
(1) 指導案にそって授業が進行し、生徒一人一人が個々の定着度に応じた学習活動に専念できるようにする。
(2) 講義(解説)と考察の時間、ドリルの時間をじゅうぶんにとる。机間巡視をして、補充プリント生徒の理解に配慮する。
(3) 個々に応じた到達目標を設定しておくこともたいせつである。補説により理解度を再度確認する。
授業の構造(流れ図2)
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四、成果と今後の課題
1 補充プリントによる個別指導の結果、年度末の単位未認定者が減少した。
2 補充プリントの対象者に希望者も含めたところ、自発的にプリントを受け取りにくるようになった。
3 低学力者も授業の中で活躍する場面ができ、全員が授業に参加するようになった。
4 数学科室にプリントを持参して添削指導を受けるため、質問することに抵抗がなくなった。
5 昼休み、放課後とも、指導を受けにくる生徒が多く、じゅうぶんに対応しきれなくなるおそれがある。
6 各種のプリント作成、採点、添削のための時間的ゆとりがじゅうぶんでない。
7 きめこまかな指導により受身の学習意欲は出てきたが、自主的、積極的な意欲の喚起には至っていない。
▼ここはこうしたほうがいいよ(添削)
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田村高等学校
きょうはこのプリントをやってみよう▼
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理科
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多様化する生徒の能力・適性等の実態を踏まえ、学習の成立を図るためにどのような配慮が要求されるのだろうか。
今こそ、具体的な実践をもとに、各学校における理科指導のあるべき姿を確立する時期だと思うのである。
すべての生徒が、喜びを持ち、意欲を持って参加している授業場面に接したとき、教師は、真の意味での満足感に浸ることができるのではないか。
このような成果を求めて多くの教師が努力を重ねているところであるが、ここでは、その中から二つの例を紹介する。
目的意識を持たせた授業の実践
二本松工業高等学校教諭
斎藤 洋一
現在まで学習効果を上げ、また定着させるためのいろいろの指導法を試み
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