教育福島0045号(1979年(S54)10月)-038page
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研究実践紹介
「創作と遊び」の時間の設定と展開
会津高田町立東尾岐小学校
一、はじめに
本校は、会津高田町の中心地より約七キロメートル南に離れ、四方を山に囲まれた山村にある。全校児童数は、四十三名、複式三学級、教職員数は五名という小規模校である。
本校では、一人一人の児童が、
○ よく考え、すすんで勉強する子
○ 健康で、たくましい子
○ 心が豊かで、よく協力する子
の育成をめざしている。その具現はゆとりのある、しかも充実した学校生活を送る中でこそ図られなければならないと考え、本年度は、
○ 教育課程全体の見なおし
○ 基本的・基礎的事項の精選と重点的な指導の徹底
○ 日課表のくふう
○ 創意のある教育活動としての「創作と遊び」の時間の設定と展開の四つを重点事項としてかかげ、これと取り組んできている。
ここに、「創作と遊び」について、現在までの実践の概要を述べたい。
二、「創作と遊び」のねらい
本校の児童像の具現をめざし、四学年以上の児童を対象に、
○ 東尾岐地区の季節に合わせた材料や条件を基にして、いろいろな遊び道具を創作させ、作る喜びにひたらせ創造力を養う。
○ 創作活動、遊びをとおして、豊かな情操、根気強さ、相互協力、あわせて体力を養う。
○ 昔からある伝統行事、伝説・民話を知り、郷土への理解をいっそう深め、そのうるおいのある情感に触れさせるとともに、郷土愛や連帯感を育てる。
○ 児童・教師間の接触を深めながら自主的な計画活動を図る。ことをねらいとしている。
三、とりあげた理由
○ 児童の体位・体力検査の結果が、ともに県平均を下回っている。
○ みずから目的をもち、課題を追求する態度が不足している。
○ 地味なことを、根気よくやり抜く意志力が弱い。
○ 真の仲間意識や自発的・創意的な生活姿勢が弱い。
○ 児童間、児童と教師間のゆとりのある接触時間が少ない。という実態と、
〇 四学年以上に、各教科の年間授業時数の削減により、週当たり授業時数一〜二時間の余剰時間を生みだすことができた。
などの条件から、本校教育プランの一環として位置づけたわけである。
四、年間活動計画
〜主題・内容のみ掲載
表1のように、季節に合った創作活動や遊びなど、幾つものテーマを、一年間をとおして行う活動方式をとっている。
表1 年間指導計画(主題・内容のみ)
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五、日課表への位置づけ
活動の時間は、年・月・週、そして毎日の学校生活が、楽しく能率的に営めるよう計画し、
○ 毎週の金曜日
○ 「終わりの会」の終了後
○ 実活動時間四十五分間で行っている。
六、実践例「虫送りの行事」
(一) ねらい
○ 先人が残し伝えてきた虫送り行事
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