教育福島0046号(1979年(S54)11月)-032page
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わがまちのしゃかいきょういく
乳幼児学級・家庭教育学級
矢吹町教育委員会
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はじめに
矢吹町は昭和三十年・旧矢吹町・中畑村・三神村の一町二村と岩瀬郡天栄村の一部を合併して新しい町制を施行した。現在人口一万七千人(世帯数四千戸)で郡山・須賀川市と白河市のほぼ中間にあって、近年は勤労者住宅が増加する商工農業を基盤とした「さわやかな田園の町」づくりがすすめられている。
一、乳幼児学級の開設について
矢吹町では現在、公立幼稚園四、私立幼稚園一、公立保育園二が設置され乳幼児教育は充実されつつある。
また社会教育としても、昭和五十一年から乳幼児を持つ親を対象とした三歳児教育学級を開設し、乳幼児期の意義や実態を学習していくこととした。
このため、社会教育機関、幼稚園、家庭教育の実践者である母親が連携して組織づくり、カリキュラムづくりを行った。五十四年度は三神三歳児教育学級と中央三歳児教育学級が開設されている。
1 目標と対象
(1) 幼児期における発達の特徴や意義について学習しながら、家庭の役割の理解を深める。
(2) 対象は三才児を持つ、あるいは持つことになる保護者。
2 実施期間と年間学習計画
(1) 実施期間は昭和五十四年四月一日〜五十五年三月二十一日までとする。(平日実施しているので、母親が就労婦人である場合、祖母がかわって出席している。)
(2) 年間学習計画は運営委員会により立案されている。(表1参照)
表1 三神3歳児教育学級
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中央3歳児教育学級(矢吹町自主学級)
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学級生 三神45人 中央33人
3 評価と反省
(年度中途ではあるが)
(1) とくに学級生は、読書グループなど自主的活動をとおしての経験から、みずから学習するという意欲が強く感じられた。
(2) 助言者とした幼稚園教諭が積極的に協力している。
(3) 婦人会(日赤奉仕団に所属している)が保育ボランティアをかって出ており、このことが学習運営を円滑にしている。
(4) 今後も保護者が乳幼児の心身の発達過程を理解することと、よりよい家庭環境、社会環境をみずからがっくりだしていくことについて自覚を
深めていきたい。
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中央3歳児教育学級
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