教育福島0046号(1979年(S54)11月)-034page
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わがまちのしゃかいきょういく
家庭教育学級
福島市教育委員会
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一、はじめに
家庭教育学級は「親たることのため」の学習の場として昭和三十九年度より開設されたが、家庭教育そのものは、私的な教育であり多種多様である。したがって、集団学習として取り上げる場合幾多の問題が生ずることは否めない。しかし親としてのあり方や子供の健全育成の学習に参加したり、また参加しようとしている人々は少なくない。
これにこたえるべく本市としても各地区公民館を実施機関として委嘱し、現在にいたっている。
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ことばについて
二、開設の状況
本市における昭和五十三、五十四年度の開設状況は表1のとおりである。
表1 家庭教育学級の開設状況
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(1) 現在の学級は公民館が実施機関となっている。これは経理担当上やむを得ない。学習場所も公民館が多い。
(2) 学級生数は市民全体からみると非常に少ないが、現在の開設数からやむを得ない。出席率は比較的良い。
(3) 乳幼児を対象とした学級については乳幼児保育の点でじゅうぶん対策を講じた上で開設していかねばならない。
ボランティア活動による一時保育も、会員の涙ぐましい努力と協力によって実施されているが、場所や遊具など不備な点が多く開設と相まって整備をしていかなければならないと考えている。
三、学習課題設定のため
「Y地区の幼稚園児を観察して」
(一) 健康に関して
1) 下あごの発達異常による不正咬合児がみられる。哺乳瓶を長く使用したり指しゃぶり等によると思われる。
2) むし歯の園児が非常に多い。甘い菓子、乳酸飲料などあたえすぎの面が考えられる。
3) お弁当等のおかずが片寄っている。ハム、ソーセージだけ。
4) けが、骨折をする園児がみられる食生活の偏り、運動不足など考えられる。
(二) 情緒
1) 喜怒哀楽を表す表情が乏しい。
うれしい楽しいという自己満足の経験の不足か、驚くような楽しい経験の不足と思われる。
2) 三世代家族による老親優位型から、おっとりとしていて、わがままな依存度の高い園児が見られる。
3) 自然の美しい地区、郷土の美しさをよく知り、なつかしさや思い出が残るような学習をさせたい。
(三) 自主性
1) 自分で衣服を着れない園児が多い。着がえをした下着などぬぎっぱなしである。
2) 紙が半分に折れない。手先の器用さがみられない。
3) はち巻きができない。ひもを正しくむすべない。
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