教育福島0047号(1979年(S54)12月)-010page

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なければならない。

これらのことをふまえて、新指導要領が告示され、五十四年から一部、五十五年から移行措置として、学校現場に取り入れていくことになっている。

この新指導要領の四本の柱は、

1)特色ある学校づくり

2)個性を伸ばす教育

3)ゆとりある充実した学校生活

4)勤労体験学習の重視

となっている。

次に、教師みずからの問題、つまり現場での現職教育の充実がたいせつである。

学校全体で、共通理解を図って教育に当たる。

校長を中心にして、毎日をいかに充実するかが基本になるので、今後もそのように指導助言をしたい。

 

熱の入った座談会風景

熱の入った座談会風景

 

司会

これまでいただきましたご意見をまとめてみますと、一つには、進学率の向上に伴って、さまざまな問題がでていることです。学力の低い生徒に対する学習指導上の問題、生徒の多様化による生徒指導上の問題、目的のない進学者の増加等が、その具体的なものであります。次には、教師の側の問題です。大学進子のみを第一の目的とする子校や教員、教員の現職教育の充実、教員の適正配置等がその問題の具体的なものです。さらに、施設の問題がでました。単に量的増加を図るのではなく、今や質的充実を図る時期にきているのではないかというものです。

いずれもなかなか難しい問題で、すみやかに解決できるものとは思われませんが、解決に努力しなければならないでしょう。貴重なご意見をありがとうございました。

 

司会

 

司会

養護学校の適正配置の問題とか、訪問教育の充実、養護学校の義務化、重度重複障害児等の問題、教職員の研修等の諸問題があるのでそれらについて常日ごろお考えになっていることをお聞かせいただきたいと思います。

 

親の立場から

 

吉原

 

吉原

養護教育の義務制が施行され、障害児の教育に明るい展望が開けたことについて、親として関係者に対し感謝している。親の立場から四つ申し述べてみたい。その一つは、障害児の重度化、多様化に伴って、教育がむずかしくなっているということである。そのため現場の先生がたにはいろいろご苦労をかけているが、残念なことは社会一般の知識が低く、理解がいきとどいていないことである。

二つめは、子供の進路の問題である。卒業後どのような進路をとらせたらよいか迷っているが、就業については受け入れ側の改善を要望したい。

三つめは、在宅訪問教育の充実については、今後ますますの充実をお願いしたい。

四つめは、施設設備の充実をお願いしたい。具体的には、施設設備の老朽化したものの改善や障害児の特性を考慮して、体育館に暖房設備を入れることなどである。

 

司会

つづいて教師の立場から我妻先生にご意見をお願いします。

 

可能性を信じて

 

我妻

 

我妻

入学してくる生徒の障害が重度化し、重複障害の子供も多くなってきている。そのような現状からみて、現在それぞ

 

 

 


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