教育福島0047号(1979年(S54)12月)-019page
玉村、安達町、霊山町、梁川町
(3)「トランク劇場」
大熊町、石川町、浅川町、表郷村 泉崎村、山都町、北会津村、下郷町、田島町、柳津町
十三、参加する文化活動事業
人々の文化に対する意識は、近年、物の豊かさから心の豊かさへの変化とともに、単に鑑賞するだけでは飽き足らず、みずから文化活動へ参加するという積極的なものに変化してきている。文化庁としても、こうした人々の欲求に積極的にこたえようとして、参加する文化活動補助事業を、一昨年より実施している。本県では、昭和五十二年に会津若松市、昭和五十三年に郡山市が、この補助金を受け、今年度は郡山市、会津若松市の二市で、この事業を実施することになった。また、県としてもこの事業を助成し、促進を図っている。
今年度の事業内容は次のとおりである。
○郡山市
(一)陶芸にしたしむつどい
八月〜十一月、大槻公民館、桑原重次講師
(二) 木彫にしたしむつどい
八月〜十一月 中央公民館、広長守彦講師
(三) 彫塑にしたしむつどい
八月〜十一月 中央公民館 大石尚講師
(四) 石彫にしたしむつどい
八月〜十月 熱海公民館 新国孝雄講師
○会津若松市
(一)手づくりの広場
陶芸入門、陶芸専門、七宝焼の三コース、九月〜十二月、文化福祉センター、少年の家、渡辺雅旺講師ほか六講師
(二)民俗芸能祭りばやし教室
九月〜三月、市公民館、湯浅辰市講師ほか三講師
(三)歌の広場
べ−トーベン第九交響曲を中心に、合唱の練習を行う。
九月〜一月文化福祉センター 堀内清司講師ほか一講師
(四)日本画の広場
九月〜十二月 文化福祉センター 安部孫一講師
参加する文化活動
“手づくりの広場”(会津若松市)
十四、昭和五十四年度福島県芸術祭
県芸術祭は昭和三十七年から開催され、ことしで第十八回目を迎えた。特に昭和四十六年の第十回目から主催行事地区分散開催方式(主催行事を年次交代で方部持ち回りとし、地区内で分散して開催する)となって以来、県民が主体となって実施する県民参加の芸術祭として定着してきている。
今年度は、会津及び南会津地区が主催地区となり、表5のとおり十三の主催行事が、十市町村において実施された。昨年度県北地区で採られた、主催行事を多くの町村で協力開催する方式が、ことしも踏襲された。隣接の町村が協力して一つの主催行事を受け持つことにより、県芸術祭を地区全体として盛り上げ、より多くの県民が参加できるものとした努力は高く評価されるべきことである。
また、ことしも開幕行事が実施され共同企画による十六団体三百人の合同公演により開幕を祝ったのを皮切りに大きな盛り上がりをみせた。
一方、参加行事も全県下において、
県芸術祭開幕行事“モダンバレエ”
表5 昭和54年度県芸術祭主催行事