教育福島0047号(1979年(S54)12月)-046page
福島県教育委員会
日常生活に期待と充実感を
会津地区教育広聴会
熱意ある意見発表
今年度の教育広聴会は、すでに白河市、いわき市で実施されましたが、昭和五十四年度最後の広聴会は、十一月二十六日、県立若松女子高等学校を会場にして開催されました。
会には、北会津、耶麻、両沼各地区で直接児童・生徒の指導や学校経営に当たっている先生がたやPTA活動をとおして学校教育に関係している父兄代表など十名が意見発表者として出席、「児童・生徒が、日常生活に期待と充実感をもって生活していくためには、学校・家庭・社会における助言、指導をどのようにしたらよいか」という大テーマにそって、特に、「学級・学校経営をとおして」「授業・生徒指導をとおして」「家庭教育・PTA活動をとおして」の三点の内容についての発表がなされました。
会は、邊見県教育長のあいさつのあと、佐藤総務課長の司会で進められ、会津地区における児童・生徒の実態をふまえての具体的な指導のあり方や体験に基づいた実践及び過疎過密地域の問題など、反省を含めての建設的な発表がなされました。
特に、テーマについての発表後にもたれた意見交換では、「塾通い」の問題なども出され、現状を分析しての積極的な発言が続出し、小畠教育次長など出席した各課長も熱心に耳を傾けました。
あいさつする邊見教育長
意見発表者
森川隆子・会津若松市立永和小学校教諭
斎藤常修・会津若松市立第二中学校教諭
水戸昇・会津若松市立第四中学校教諭
児島厚・会津高田町立第二中学校教諭
遠藤孝・会津高等学校教諭
星陽子・喜多方市立第二中学校PTA会長
鹿又稔・会津農林高等学校教諭
佐藤締・柳津町立柳津小学校長
片山俊雄・西会津町立奥川中学校長
関根健一・喜多方工業高等学校長
英語指導主事助手
ジェィムズ ホランド氏の近況
助手が今年七月一日から本県に配置されてから約半年が過ぎ、中学校を中心に連日熱心な指導にあたっているが、はや五十校を訪問、ネイテブ・スピーカーによる指導とあって、各学校英語教師はもちろん、生徒からも大変な好評を博している。
ホランド氏の授業は、すべて英語、それぞれ学年によって方法を変え、その指導技術は参考になることが多い。
それに、氏の明朗な人柄からくるものであろうか、指導を受ける生徒は生き生きと活動する。
教育センターでの英語講座でも、英語による講義、英会話、教材作成等に活躍している。
その他、英語弁論大会の指導、地域行事への参加等で、氏は実に多忙な毎日をおくっている。
訪問指導を望む学校があまりにも多かったので、義務教育課で調整し、今年度は約七十校が予定され、望みながら訪問をうけられなかった学校へは来年度訪問することにしている。
本県英語教育に大いに貢献し、生徒への刺激、学力の向上に寄与してくれるものと期待されている。
指導中のホランド氏(行健中)