教育福島0048号(1980年(S55)01月)-027page

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わがまちのしゃかいきょういく

 

わがまちのしゃかいきょういく

本村における少年教育

 

葛尾村教育委員会

一、はじめに

 

一、はじめに

 

本村は阿武隈山系に属し、双葉郡の最北端で東北に浪江町、西に安達郡岩代町、南西に田村郡船引町及び都路村と界し、天王山(千五十七メートル)を筆頭に多くの山々に囲まれ、東西十八・六キロメートル、南北八・六キロメートル、面積八十四・六平方キロメートルの山村である。

上古は染羽の国と称し、後陸奥の一部となり和名抄に標葉郡の郷名がのせられており、中世本郡海東平氏の占有であったがその一族標葉四郎隆之が領し、後、相馬領となった。明治維新後荘屋政治で治められ明治四年区長政治、明治二十二年上野川、野川、落合、葛尾の四か村合併し葛尾村とし、さらに津島五か村を合併し津島葛尾組合村が誕生、大正十二年両村を分離し葛尾村として発足した。

本村は現在世帯数四百九十戸、人口二千百五十六人で昭和四十五年即ち十年前と比較すると世帯数で七・二パーセント人口で十パーセントの減少となって過疎化現象である。特に農村の近代化の影響をうけ、兼業農家は全農家数の九十パーセントを占め専業農家は十パーセントに満たない。主な産業は農業、牧畜等であるが水稲、葉たばこ、役牛、馬、養蚕等である。

 

二、わが村の少年教育

 

本村には小学校一(百九十一名)中学校一(生徒数百四名)中央公民館一(村生活改善センター利用)が設置されている。規模は小さいが、まとまりもよく、児童・生徒の非行問題は皆無といってよい。反面刺激が少ない関係か子供たちは健康そのものであり、伸び伸びと生活しているようであるが、団体活動の場合など積極性に乏しいうらみもあり、創造性も低い感がある。このような実態から、公民館活動の一環として子供会の育成に努力し、毎年少年キャンプ村の開設、スポーツ少年団活動、ガキ大将教室などを実施し、子供たちの創造性を高め、積極的に物事を処する生活習慣を養い、責任感・協力・友愛・奉仕などの資質を養うべく努力してきた。昭和五十四年度は、県補助事業として葛尾村少年教室を開設し従来の子供会等諸活動の充実を図ることになった。

三、事業の概要

1) ねらい

小年教室諸活動をとおして健康で明るく責任・協力・友愛・奉仕の資質を養い、各種少年団体のリーダー育成を図る。

2) 対象

 

開講式終了後のゲーム(ジャンケンオンブ)

開講式終了後のゲーム(ジャンケンオンブ)

 

キャンプでの話し合い

キャンプでの話し合い

 

 

 


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