教育福島0048号(1980年(S55)01月)-030page
四 運営組継と状況
社会教育指導員・社会教育主事・公民館主事により運営。
七月上旬「ガキ大将教室」を開設するに当たり、昨年度のわんぱく教室を参考にして、対象者・ねらい・学習内容等について検討し、学校当局の意見をきき計画を作成した。
子供にとって、学校教育の延長のような窮屈な感じを持たせずのびのびとした気持ちで学習できるよう、学習日ことに計画の細部にわたって検討し運営に当たっている。
五 事業の効果と課題
(一)事業の効果
現代の子供は、遊び方・種類も知らず非活動的遊びが中心で悲しい事態と考えていたが、「ガキ大将教室」の学習をとおして、子供たちが多くの遊びを体験しいきいきしてくる姿を見るにつけ、子供にとって遊びが勉強であり、仕事であることを痛感させられた。
いろいろと反省・課題はあるが、良い結果を得ることができたと考えられる。
1)「ガキ大将教室」に入って、たくさん遊びを教えてもらい良かった。来年も続けてほしいという声が多く聞かれた。
2)学習日ごとに、生徒数が増してきた。
これは、生徒が学校・地域において友達に「ガキ大将教室」の楽しさを話したことによるものと考えらるる。
3)単に遊びだけでなく工作活動を取り入れ、自分で作る喜び・難しさ・くふうする心を教えることができた。
4)レクリェーション・ゲーム等を学習時間の最初に取り入れ、仲間意識を持たせることができた。
5)学習日に子供に作文を書かせることによって、文章の書き方、表現力を身につけさせるとともに、一人一人の学習内容に対する素直な意見を聞くことができ参考になった。
6)学習後会場の後片付け、清掃等を励行し、子供に責任・協力・感謝の心を教えることができた。
(二) 今後の課題
1)学習の成果を日常生活や地域での活動に生かす研究が必要である。
2)教室の充実を図るため、学習事項・学習方法・組織を考えなければならない。
3)多くの少年が参加できるような、機会や場の設定を考えなければならない。
4)子供たちの発達段階に応じた学習の展開をくふうする必要がある。
表1 事業計画
男の子もお手玉に興じて
昔はこんな遊びをしたんだよ