教育福島0051号(1980年(S55)06月)-031page

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このように、十進位取り記数法によれば、一、十、百…などの単位の大きさを表すのに、位置の違いだけで示すことができ、記号が少なくてすむよさがある。また、数の大小の判断や筆算形式による四則の計算も、これによって簡単にできることになる。

その反面、これらのことは、児童の理解を妨げる原因ともなりやすい。ここでは十進位取り記数法の原理の初歩的な考え方を理解させるのであるから形式的な取り扱いに走らず、10ずつまとめて数える数え方を基礎にした具体的な経験や操作的活動を通して理解させていきたいものである。

2)本時の主眼

50までの数を数えるとき、10ずつまとめることのよさを考えさせる。

3)過程 資料1参照

4)授業後の児童の変容<ノートから>

 

資料1

 

(二)第二次授業研究

 

(二)第二次授業研究

千までの数【二年】

1)教材の考え方

数の範囲が3位数になると記数法に関してのつまづきが目立つようになる。これは、位取りの考えが十分に理解されていないことに起因しているものと考えられる。更にこの期の児童にとって、位取りの考えがかなり抽象的なものであるからである。

そこで、位取りの考えをより理解させるために、ばらの具体物を10ずつ、100ずつのまとまりをつくって数えるという操作活動を取り入れる。この活動は、数を数えるときの合理的な方法というばかりではなく、その結果が位取りの考えに直結しているという利点がある。一の位の数字、十の位の数字、百の位の数字がそれぞれ何を意味しているかを具体物と結びつけて理解できるので、数の概念を形成するのに大変効果的な方法である。また、学年が進み、数範囲が拡張されるにしたがって、この操作は困難になってくる。その意味でも、この段階で千までの具体物を実際に数えるという経験は、以降の数の学習の場面を考える意義のあることである。

 

資料2

 

2)本時の主眼

 

2)本時の主眼

千未満の数の数え方を工夫させ、百

 

 

 


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