教育福島0052号(1980年(S55)07月)-014page
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生徒はこの関心が自己の進路の問題として解決策が見いだせないとき、不安となり悩みや不満を持ち高校生活に意欲をなくしていくので、一貫した進路指導を通して意欲を持たせていかなければならない。それにしても入学してよかったという生徒が多いことは教師の指導意欲をかき立てる。
2 問題のある意識
高校希望の動機からみると「特に入りたい学校はなく、どの学校でもよかった」「川口高校しか入れるところがなかった」「勉強が好きでないので就職したかった」が男子三二%女子二四%で、川口高校を選んだのは「友達が多いので」「高校だけは卒業しないと肩身が狭い」「親兄弟が高校だけは卒業しろというから」が男子二七%女子一七%である。「現在入学してどう思うか」に対しては無回答が男子三四%女子二五%である。
これらの回答は相互に関連しており、自主性向上心に欠け目的意識も乏しく高校生活に満足感を持てない生徒がかなりいることを示している。しかし「悩みの調査」を検討してみると、高校生活を拒否している生徒は少なく、多くの者は「生徒を理解し相談相手になってはしい」「よくわかるように教えてほしい」と教師の働きかけを待っている。幸い個別指導がし易い規模であるので、教育相談の充実を図り、生徒が積極的に取り組めるものを自ら求めていく姿勢を作っていきたい。
3 悩みの調査
調査によると「勉強のし方がわからない」「自分の思うように勉強ができない」が一、二位を占める。次いで「毎日が充実させられない」「進路をどう決めたらよいかわからない」「自分の生き方が見つけられない」などの悩みが多い。
日常の学習状況をみるとほとんどの生徒に学習の習慣が確立していない。それが原因となり基礎学力がつかないまま入学してくるので学力差も生じ、学習意欲が停滞する。家庭学習の指導を含めて学習の習慣化を図り、日常の学習指導を工夫し意欲を高めなければならない。また自分をつかめずに悩んでいるので自己理解を深める援助が必要である。
4 保護者の意識
親は子供の生活態度をごくありふれたものと感じている。学校の指導については満足しているが、半数近くは一層の厳しさを求め学校に「しつけ」の一部肩代わりを期待している。進路については生徒の意向を大切にして話し合われているが、わずかな情報と狭い
資 料
1.校内研究体制
○生徒指導研究計画委員会
委員会の構成………校長、教頭、教務主任、生徒指導主事、進路指導主事、各学年主任
委員会の役割………研究の骨子について検討
1)研究の進め方
2)研究の柱 } 研究の骨子決定後、生徒指導研究計画委員会は解散
3)研究推進体制
○研究推進体制
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2.研究計回の概要
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〇運営委員会
○職員会
○生徒指導研究計画委員会
1.研究の進め方
2.研究の柱
3.研究体制
○生徒の意識調査
実態調査 学校生活全般 7月〜9月 (生徒指導研究推進委員会担当)
○意識調査
実態調査 7月〜9月
1.学習指導に関する調査
2.生徒会活動・部活動に関する調査
3.進路に関する調査
(学習指導・生徒会活動部活動・進路指導委員会担当)
○現状分析・検討 10月〜12月
基礎調査1) 生徒の意識に関する調査、悩みの調査、期待・満足度の調査、保護者の意識調査
基礎調査2) 生徒会・部活動に関する調査、進路に関する調査
学校の現状 昭和55年1月〜3月
1.学習指導計画
2.生徒会活動・部活動計画
3.進路指導計画
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