教育福島0052号(1980年(S55)07月)-038page

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金山町立水沼小学校

 

うまくいかないナァ(田うえ)

 

力をあわせて

 

力をあわせて

 

六年 諏江節子

 

六年 諏江節子

わたしたちの学校は、四方が高い出に囲まれ谷底のような所にあります。冬は、雪が三メートル以上も積り、五月の末まで雪が残ることもあります。でも、春になるとブナなどの若葉が緑色になって、山々の色がきれいになります。

児童は、わずか三十六名で、一年と二年が単式学級、三、四年と五、六年が複式学級です。

学校での清掃は、一年から六年までいっしょになって班をつくり、仲よくやっています。週ごとに清掃の場所がかわるので、一年生はどこへ行ったらいいか、とまどったりします。でも、高学年の班長が清掃のしかたなどをよく教えてくれるので楽しくできます。

スイカ作りや、ナメコの栽培などは前からやっていますが、ことしから、「育てる時間」として、とくに力を入れてやっています。田んぼは、校庭のすみの方をかいこんして作りました。収穫までの仕事は全部全校児童でやります。十一月の終わりごろ、できた米で餅をついて食べます。スイカも、カボチャもナメコも、その季節にとれたものは、全部給食の時に食べることになっています。みんな声を出して喜んで食べます。

にわとりも当番でせわしています。にわとり小屋は、去年、高畑先生が作りました。最近卵を生んでいます。

六月の学校行事に「山菜取り」があります。全校児童が先生がたと山ヘ行って、一日がかりでワラビ、タラのもえ、ウドなどたくさん取ってきます。水沼はよいワラビがたくさんとれる所だそうです。

わたしたちが残念なのは、道路で自転車に乗れないことです。国道はトラックが通るのであぶないし、小さな道路は坂道だけなので危険です。だから自転車乗りは校庭だけ許可されています。

業間体育も楽しい時間の一つです。曜日によって、リズム、短きょり走、なわとび、リレーなどをします。先生の手をかりないで、高学年の係りの人が先生のかわりになってみんなに指揮します。人数が少ないので、高学年の人にあまえている人もいます。

 

ぼくの学校わたしの学校

 

ぼくの学校わたしの学校

 

 

 


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