教育福島0054号(1980年(S55)09月)-047page

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会津若松市立第一中学校

 

心の交流のために

洗心橋から校舎をのぞむ

 

洗心橋から校舎をのぞむ

三年

 

三年

小沢鉄太郎

 

名もうるわしい若松の

緑の色と競い合う

と校歌にも歌われているように、私たちの学校は、緑にかこまれたすばらしい環境の中にあります。しかも、校庭から一歩外に踏み出すと、近くには会津若松駅があり、観光地会津若松市の表玄関に位置しています。

昨年、新しい校舎が完成し、私たちは近代的な香りの漂う鉄筋コンタリートの新校舎で、毎日勉強に励んでいます。特に、じゅうたんの敷かれた音楽室、被服室、調理室、図書室などの特別教室には、近代的設備が整っています。また、ふたつの理科室があり、快適に実験観察学習ができるようになっています。これらの設備と呼応して、中庭には、緑の芝生と、きれいな噴水ができ、私たちの目を楽しませてくれます。

毎朝、私たちは正門前に掛けられた洗心橋をわたって登校します。洗心橋とは、旧会津藩校である日新館前に掛けられていた橋で、白虎隊の少年たちがこの橋をわたり、毎日心を清めたという古い歴史と由来のある石橋です。この橋を渡りながら先人を思い、私も今日一日の決意を確かめるのです。

また、私たちは、この洗心橋にちなんで名づけられた「洗心ノート」に一週間の学習計画を綿密に立て、それに添って毎日の学習を進め、記録しています。それに、自分の悩みや日ごろ考えている事なども書き加えて、先生との心の交流を得、毎日の生活の励みとしています。

今年は、生徒会の集会をたくさん開きました。そのテーマも「部活動を楽しく」「歌声」「レクリエーション」など、生徒一人一人が参加し、楽しむための活動もしています。

このような一中の諸々の活動は、年に一度発行される「追想」に記録されています。この追想も、創刊以来今年で三十四年目を迎えます。

私たちは、この厚い歴史の上に、今年も、新たな輝かしい伝統を書き加えようと、「世界につらなる一中生」という高い理想の下に、大きく、力強く羽ばたいて行こうと、努力しています。

 

ぼくの学校わたしの学校

ぼくの学校わたしの学校

 

 

 


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