教育福島0056号(1980年(S55)11月)-041page

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いわき市立赤井中学校

 

▼楽しかった合同野外活動

槌音も高く▼

 

槌音も高く▼

二年

 

二年

鈴木直子

 

私たちの赤井中学校は、県内でもよく知られている霊場、赤井嶽のふもとにあります。

全校生徒百八十五名で、小さい学校ですが、それだけに上級生や下級生とのつながりが深く、みんなが仲のよい友達です。

現在の校舎は、昭和二十六年に建てられたもので、かなり老朽化し、地域のみなさんの積極的な請願もあって、槌音も高らかに校舎の新築工事がすすめられています。時には騒音に悩み、時には校庭のせまさをなげきながらも二年後の新校舎落成を夢みて、私たちは、明るく楽しい学校生活を送っています。

私たちの学校の特徴は、たくさんありますが、その中の一つに、生徒会活動の「オアシス運動」があります。この運動は、本校独自のもので、

(オ) お昼休みは、校庭で元気よく

(ア) 朝自習をしっかり

(シ) 静かな歩行

(ス) すばやい行動

を合いことばに、少しでもりっぱな生徒になろうと努力しています。いうは易く、行うは難しの格言をつくづく感じるこのごろです。

また、二年生は九月四、五の両日、県立平養護学校と合同野外活動を実施し、すばらしい体験をしました。事前の交流では「車いすの人って、自由に動けなくてかわいそう」と、あたりまえの感想しかもてなかったのですが、からだに障害のある人たちと寝食をともにし、養護学校生の障害に負けない精神力に私たちは胸をうたれました。研修活動の一つ「砂の芸術」では、くずれても、くずれても、みんなで力を合わせ何回もやり直しをしました。こつがわからなくて、とても苦労しました。それだけに完成したときの喜びは大きく審査の先生がたから「がんばったで賞」をいただいたときは、みんなでバンザイを叫びました。

これからの私の生活の中に、この二日間の体験で学んだことを取り入れ、健常児であることの幸せを忘れず、本校教育目標の一つである「心身ともに健康で明るい生徒」をめざし、がんばっていこうと思っています。

 

ぼくの学校わたしの学校

 

ぼくの学校わたしの学校

 

 

 


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