教育福島0057号(1980年(S55)12月)-010page
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多の応募数となった。青少年の応募数は、各部門合わせて四十四点であり、昨年度と比較すると詩部門と俳句部門は若干増加しているが、全体的には青少年の応募者が少ないので寂しく感じられる。今後は青少年の創作活動が活発化し、応募数が増加することを期待したい。
本年度の受賞作品は表5のとおりであるが、小説と俳句の二部門は文学賞に該当する傑出した作品はなかった。来年度に期待したい。また、応募者の地区別内訳は表6のとおりである。
なお、受賞作品集である「県文学集」は昭和五十五年三月ころ刊行を予定している。
十二 家庭劇場
家庭劇場は本格的な文化施設を持たない地域で常日ごろ優れた舞台芸術に接する機会の少ない県民のために、中央の優れた舞台芸術を巡回公演して、家族ぐるみで芸術を鑑賞することを奨励し、豊かな家庭づくりと地域文化の振興に資する趣旨で実施している。本年度は、県内各地の二十五町村において、音楽公演十五公演、児童劇公演十公演、計二十五公演が開催された。
音楽公演は「コリンズ・ボーカル演奏会」としての混声四重唱団による世界の民謡、日本の民謡、歌曲などの演奏を十公演、「歌はともだち」として童謡、子供のためのミュージカル、ポピュラーなど五公演を県内十五町村で開催した。また、児童劇公演は劇団「風の子」が「トランク劇場」として身近にある紙、びん、ロープ等を使いながら手あそび、劇あそびなどの演技を公演し県内十町村を巡回した。
各地とも好評で、どのプログラムとも小、中学生や父兄、教師約一万一千五百名の県民が生の演奏、演技を楽しんだ。
昭和五十五年度家庭劇場巡回町村
(1)「コリンズ・ボーカル・アンサンブル演奏会」
西郷村、古殿町、小野町、常葉町、長沼町、白沢村、飯舘村、保原町、川俣町、双葉町
(2)「歌はともだち」
国見町、鮫川村、東村、大信村、岩瀬村
(3)「トランク劇場」
舘岩村、南郷村、只見町、三島町、西会津町、高郷村、塩川町、新鶴村、本宮町、川内村
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南郷村児童劇公演(劇団風の子)
十三 参加する文化活動
人々の文化に対する意識は、近年、物の豊かさから心の豊かさへの変化とともに、単に鑑賞するだけで飽き足らず、自ずから文化活動へ参加するという積極的なものに変化してきている。文化庁では、こうした人々の欲求に積極的に応えようとして、参加する文化活動補助事業を、昭和五十二年度から実施している。本県では、昭和五十二年度に会津若松市、昭和五十三年度に郡山市、昭和五十四年度に郡山市と会津若松市がこの補助金を受け、今年度は会津若松市といわき市で、この事業を実施することとなった。また、県でもこの事業を助成し、促進を図っている。
今年度の事業内容は、次のとおりである。
・会津若松市
(一)短歌教室
五月〜十一月 中央公民館、桜木甚吾講師
(二)伝統工芸・漆工教室
五月〜十一月、福島県伝統産業会館及び中央公民館、照井蔵人講師はか二講師
(三)七宝焼講座
四月〜七月及び九月〜十一月、文化福祉センター、水落◆子講師ほか一講師
(四)絵画講座(日本画及び洋画)
四月〜七月及び九月〜十二月、文化福祉センター、日本画安部孫一講師はか二講師、洋画渡部由理恵講師
(五)書道講座
四月〜七月及び九月〜十二月、文化福祉センター、広谷杏芳講師
(6)手づくり絵本講座
四月〜十月、会津図書館、武藤順子講師
表6 応募者地区別内訳
小説 詩 短歌 俳句 計 県北 20人 19人 9人 13人 61人 県中 10 45 12 7 74 県南 7 3 3 5 18 会津 11 10 9 9 39 南会津 0 1 3 1 5 相双 3 7 5 7 22 いわき 4 6 13 12 35 その他 (東京)1 1 計 55 92 54 54 255
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