教育福島0058号(1981年(S56)01月)-006page
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新年を迎えて
人を大切に
福島県知事 松平勇雄
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あけましておめでとうございます。
昨年八月、私は、県民皆様の圧倒的なご支援をいただき、再び県政を担当することになりました。おかげさまで県勢は着実に伸展をみており、これもひとえに皆様の深いご理解とご協力の賜ものと感謝申し上げますとともに、改めて決意を新たにして郷土の発展と二百万県民のしあわせのために誠心誠意努力することをお誓いするものであります。
ご承知のとおり、本県は今や東北の雄県として、人口も二百万人を超え、二十一世紀に向けて大きな躍進が期待されているのでありますが、県政をとりまく内外の社会経済情勢は多くの課題をかかえており、極めて厳しい環境にあります。
私は、今年の県政を推進するにあたっては、このような現実をふまえながら、長期的展望に立って、更に豊かで住みよい県土を築くため、
「ひとを大切に」
「くらしを明るく」
「しごとに希望を」
の三つを県政スローガンに掲げ、県長期総合計画を基調として、総合的に施策を展開して参りたいと思っております。
まず、「人を大切に」であります。青少年が未来への限りない希望をもてるように教育の充実につとめ、心のゆとりとうるおいを与える文化行政に引き続き努力いたします。また、国際障害者年に対応する福祉や生涯を通じる健康づくりも推進いたします。
次に、「くらしを明るく」であります。東北新幹線をはじめとする高速交通体系の確立を促進するとともに、会津地方モデル定住圏や新広域市町村圏の整備を中心として、歴史と伝統に育まれた特色ある地域づくりを強力に推進いたします。
さらに、「しごとに希望を」であります。農林漁業や商工業の振興を図り、就労の場の確保と所得水準の向上を図って参りたいと考えております。
県民の皆様のより一層のご理解とご協力をお願いする次第であります。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げまして、新年のごあいさつといたします。
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