教育福島0058号(1981年(S56)01月)-020page
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資料3 学習カード「がんばれ力−ド」例
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(三) 個人カルテ「生き生きカルテ」の作成及び活用(資料4参照)
児童一人一人の授業における姿を「がんばれカード」や観察から分析し、問題解決及び発展のための配慮を展開案に生かした。
資料4 個人カルテ「生き生きカルテ」例
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(四) 協力教授による指導
前記の協力教授を取り入れた単位時間別展開案により指導した結果、次のような成果を得ることができた。
1) 指導の効果
○ 準備に時間がかからず、運動量も多く確保できた。
○ 能力別指導が徹底してできた。
○ 教師の能力や特技に応じた指導ができた。
○ どの学級も同教材、同進度ででき、たいへんよかった。
○ 他の指導者のよい体育指導の技術を受けて、実際に授業に取り入れ生かすことができた。(以上、各学級担任の意見から)
2) 水泳技能の定着度診断(資料5参照)
○ 担任学級の泳力を学年全体と比較してみると、石拾い、伏し浮きともかなりの定着をみせ、個人カルテ活用の効果がみられる。
資料5 水泳技能の定着度診断 (昭和55年8月末日)
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*調査対象児童は編成替えがないため同じ。
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その調子でがんばれ
○ 石拾いの定着度が前年度とほぼ同じだった理由として次の二点があげられる。
● 本年度から水泳進級表を全校統一して作成し、その基準(石拾いの基準……頭の先の方からもぐって拾う)によって判定したこと。
● 冷夏のため、八、九月の指導が一度もなかったこと。
○ 泳力の定着について男の先生の学級と女の先生の学級との差が生じてきた。この点を解消するためにも今後ますます協力教授の良さを生かした指導の必要性を痛感した。
六 今後の課題
○ これまでの実践で好ましい方向への変容が見られなかった児童への配慮を工夫する。
○ 技能の定着及び向上や児童の意欲の向上が児童にも教師にもはっきりとらえられる「学習カード」や「個人カルテ」の形式・内容を検討する。
○ 本校体育研究部を中心に全学年の体育科学習指導計画の改善・充実を図りたい。そして、学年間のつながりを明確にしながら、本校児童の学習意欲の向上、技能の定着、体力の向上に努めたい。
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