教育福島0059号(1981年(S56)02月)-019page
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |
(一) 中学校数学の内容の補充・定着を図る指導に際しては、ある時期に集中的に行うか、高校の学習事項に関連して必要に応じて行うか、生徒の実態、教材内容に即して適切な方法を考える。
(二) 定義や用語・記号については、中学校での学習が、十分生かせるように配慮する。
(三) 中学校学習指導要領において、内容の取り扱いに関してただし書きのある事項は、その学習が、生徒によって一様ではないので配慮が必要である。
(四) 中学校学習指導要領の改訂に伴う移行措置についての認識を深め、適切な対応措置がとれるよう研究が必要である。
理科
小学校
本年度は、新学習指導要領の完全実施の二年目の年度であり、新学習指導要領の趣旨の理解を、より一層深め、その実現に努める。
理科の目標が達成されるよう、観察実験を重視し、自然を調べる能力・態度の育成を図るため、自然の事物・現象についての直接経験をより一層大切にする。
同時に、一単位時間ごとの基礎的・基本的な指導事項の定着を図り、自然を愛する豊かな心情を高めるための努力を積み重ねる。
一 「自然を調べる能力や態度の育成」・「自然の事物・現象についての理解」並びに「自然を愛する心情の育成」を図られるような指導計画に改善する
(一) 地域の自然、学校の施設・設備並びに児童の経験や能力に見合うような指導計画に改善する。
(二) 自然を調べる能力・態度の育成を図るため、指導内容の重点化をより一層進める。
(三) 基礎的、基本的な指導事項や適切な教材教具を明確にして、計画的な指導ができるようにする。
(四) 前年度の反省記録を十分に活用し目標が達成できるように努める。
二 児童が自ら考え、自然を調べる能力・態度の育成と、基礎的・基本的な知識の定着を図る指導法、並びに自然を愛する豊かな心情を培う指導法の研究を積み重ねる
(一) 自然の事物・現象について、直接経験する機会と場をできるだけ多く与える。
(二) 児童一人一人が自分の考えにより観察・実験を行い、問題の追求ができるような主体的な探究活動を、積極的に推進する。
(三) 低学年における合科的な指導については、前年度の指導記録に改善を加えるとともに、積極的に研究を深め、指導の事例をふやすように努める。
(四) 進んで創意工夫を働かせ、多様な学習過程がとれるような研究を積み上げる。
(五) 基礎的・基本的な知識・技能の習得を確実なものとするため、指導の重点化を進めるとともに、指導法の改善に努める。
三 評価について実践研究を深めて、指導計画や指導法の改善に努める
(一) 指導過程の各段階において、必要に応じて児童の反応をとらえ評価する。
(二) 自然を調べる能力や態度の評価方法について、実践を通して研究を進める。
(三) 「観点別学習状況」については、校内の組織化を図って、評価方法を研究する。
四 理科の指導の効果をあげるため、学習環境の整備、並びに、教材・教具の整備、活用に努める
(一) 地域の自然環境を調査し、積極的に教材化するように努める。また、自然環境を生かした野外学習が、効果的に行われるようにする。
(二) 生物の飼育、栽培に当たっては、計画的に行い、最適な時期に教材を得ることができるように努める。
(三) 理科室を整備し、現有する器具がいつでも、どの教師でも使用できるように配慮する。
五 事故防止に努め、安全に観察・実験が行われるようにする
(一) 教師一人一人が、観察・実験の技能に習熟するように努める。
(二) 児童が安全に観察・実験が行えるよう、基本操作を確実に身につけさせる。
(三) 特に、劇物・毒物・発火性・引火性の薬品については、保管に十分留意する。
中学校
本年度は、新学習指導要領の完全実施の初年度であり、これに伴い、新学習指導要領の趣旨についての理解を一
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |