教育福島0061号(1981年(S56)06月)-018page
自己理解を深め、どのようにしたらその問題を解決できるかについて自己洞察をし、みずからの内にもつ力によって自己変容していくことを助けるものである。
2) ノートの提出
生徒一人ごと週三回の提出日が決めてあり、それ以外にも任意に提出することができる。
3) 指導事項
ア 学習計画立案との関係
学級指導で立案した学習計画の実施状況の追跡を重点的に試みている。ややもすると計画立案にのみウエートがかけられ、実際実施の際にそれが忘れられ放置されている場合が多いことから、考えたことである、根気強く計画を実施させ、更に反省に基づき計画を立てさせることが必要で、一歩一歩反省の上に、つみあげていくノートとして、フルに活用させる。
イ 懇談会との関係
「前進ノート」に書かれている学習上の悩み、学習に対する努力の度合、成績に対する本人の感想などから、生徒一人一人の学校あるいは家庭での学習のようすや内面の姿などが、ある程度担任に理解できているため懇談時に親の疑問の解消や学習成績上下の原因究明に大きなプラスとなっていると思う。
ウ 個人相談との関係
「前進ノート」に書かれる諸問題
表1 生徒理解の構想