教育福島0061号(1981年(S56)06月)-032page

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まちからむらからこんにちは

 

わが村の子供会活動

 

中島村教育委員会

 

一 はじめに

 

中島村は、福島県の南部白河市の東北部に位置し、昭和三十年一月に滑津村・吉子川村二か村の合併により誕生した。人口約四千四百人、面積約十八・六六平方キロメートルの小農村である。水田耕地が広く、稲作中心の農業で、ほかに蔬菜、葉たばこ栽培等の盛んな地域である。

さて、当村では、生涯教育の観点から青少年教育の充実を図ることが重要課題であり、学校教育の充実とともに社会教育の中での青少年教育に力点を置き展開してきた。特に今日の急激な社会情勢の変化によって、農村社会への都市化現象がみられ「子供の社会」からの遊びが取り除かれようとしている昨今である。

故に、青少年の健全育成を図るために村教育委員会と青少年問題協議会で昭和五十二年四月に村内三か所「二子塚・元村・岡の内」の部落をモデル地区に指定し、少年の遊びを通して創造力、自主性、思考力、更に協調性を養うとともに友達づくり、体力つくりを目的に子供会と同時に育成会の誕生をみたのである。

翌年には、十一の子供会と育成会ができ、更に、子供会育成連絡協議会が結成され、現在、全村にわたる十二子供会並びに育成会が活動を展開している。

 

二 子供会活動

 

各子供会には会則があり、運営組織年間計画も総会を持って決定し活動しているが、その運営もかなり問題等もあり客易ではないものがある。村の予算化を図り、青少年問題協議会を通して青少年補導員(補助金)を各育成会に助成し、育成会の積極的な援助をいただきながら子供会活動が成長しつつある現状である。

そこで、本来の子供会活動の姿にするよう、昭和五十四年度は、「わんぱく教室の開設と昭和五十五年度にはそれに加えて子供会リーダー宿泊研修会を実施し、その成果が着々と現れている。ここではモデル的な運営と活動を続けている「竹のこ子供会」の事例を紹介する。

子供会のプログラム作成には、(一)年間計画の原案作成 (二)総会での承認(三)実施(個々の行事)計画が作成 (四)実施という手順で行っている。

かなりの時間と手間がかかるが、民主的な運営を営むうえで教育的な意義があることを特に育成会のみなさんのご理解とご協力をいただき実施している。

(一) 年間計画の原案作成(資料1)

1) 会員の希望、意見を出す1各班ごとに話し合いをしてまとめる。

2) 各班から出されたものをみんなで討議し、フシとなる行事を決めそれを組み合わせまとめる。

(二) 総会、年間計画案を審議し、決定する。

ここで問題なのは、子供たちの計画はかなり無理で実施不可能な計画を出す場合が多いので、育成会(指導者)の指導助言が必要であるが、育成会が勝手になおさないことに留意する必要がある。自分たちの手で立てた計画であるという自覚を持つよう配慮しなくてはならない。

(三) 実施計画案の作成(例)夏休みキャンプ実施計画役員会(会長、副会長、書記、班長)を開き次のように話し合った。

1) 事前準備について

日時、場所、設備状況、活動内容、

 

竹のこ子供会活動

竹のこ子供会活動

 

 

 


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