教育福島0061号(1981年(S56)06月)-042page
ぼくの学校わたしの学校
双葉町立双葉中学校
三年
志賀由佳子
西に広大な阿武隈山地を背負い、東に太平洋を見下ろせる高台に、わが双葉中学校がある。
私たちの双葉町は、古くから双葉地方文教の地として名高く、県立双葉高等学校もこの町にある。
中学校は本校が一校で、ここには、双葉町の南、北.両小学校からの生徒が集まっている。
五年間にわたる工事を終え、今年三月、新校舎落成を祝う式典が行われたばかりの立派な校舎で、今、私たちはのびのびと生活している。
広い校庭には緑の芝生が敷きつめられ、設備もよく整っている。運動施設では、テニスコート四面、五十メートルプール、それに、バススットコートが、二面とれる広い体育館、武道館は二階建てで、階下は柔剣道場、二階は体育室になっており、運動の後のシャワールームもそろっている。また調理には、ガスレンジのついた調理台があり、料理の実習はもちろん、これからはクッキーなども作る予定だ。これらの設備を授業に利用し、学習に、運動に、私たちは、一生懸命がんばっている。
すばらしいのは設備だけてはない。生徒会活動や委員会活動なども盛んである。リヤカーを引いて空きビンを集めてまわったり、生徒全員がそれぞれ自分の家から持ちよったりする廃品回収、JRC運動への協力等々、みんなで力を合わせてたくさんの活動をし、このすばらしい校舎ににあう生徒になろうと努力している。
放課後には、校庭や体育館などで、部活動に励む生徒の元気な姿が見られる。その厳しい練習を通じて、私たちは、なにごとにも負けない忍耐、努力勇気、そして友情の心を大きく育てていこうとしている。
私たちは、先輩たちの残してくれた数々の輝かしい伝統と校風をうけつぎより充実した中学校生活を送れるよう生徒全員で協力してがんばっていく覚悟である。
校歌にも歌われているように、私たちは双葉中学校の生徒であることに誇りを持っている。
“若人われらここにあり双葉中学校にあり”…と。
▼クラブ紹介の一コマ
正面玄関◆