教育福島0061号(1981年(S56)06月)-043page

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ぼくの学校わたしの学校

 

福島県立盲学校

 

福島県立盲学校

 

校舎前景

▼盲人バレーボール(体育)

 

▼盲人バレーボール(体育)

中学部三年

 

中学部三年

 

荒賢一

 

ぼくの学校は、福島市の信夫山のすぐ前の森合町にあり、北には福島高校東には団地があり、静かな住宅地にあります。

学校の歴史は古く、明治三十一年に創立されてから八十三年になります。

ぼくの学校は、目の不自由な生徒のための県内ただ一つの学校なので、約百名の生徒が全県下から集まっていますが、小学部、中学部、高等部に分かれており、更に高等部は理療科、普通科、専攻科がおかれております。

家が遠い人がほとんどなので大部分光風学園や寄宿舎で生活しています。ぼくはいま中学部の三年生で、光風学園からかよっています。

それぞれの学部ごとに生徒会やいろいろな活動がありますが、小学部は他の学校との交流などをしており、とても役に立っています。

中学部は人数が少ないのですが、皆まとまり、生徒会活動などに力を入れています。

高等部には、クラブとして野球、バレー演劇、東洋医学研究クラブなどがあります。

将来は学校で身につけた知識や技術を生かして、ほとんどが理療師として自立しています。

ぼくは今、学校の構内にある福島光風学園という施設に入っていますが、ぼくたちの学校では小学部と中学部の生徒はこの光風学園に入り、高等部になると、学校の中にある寄宿舎に入ります。よく知らない人は学園と寄宿舎をまちがえます。

でも、生活のようすは、両方ともだいたい同じです。

私たちは学園の中で県内各方部から集まった友だちと仲よくいろんなことをして有意義な毎日をすごしており、家から遠く離れていても別にさびしいとは思っていません。

ことしは国際障害者年です。世界中の人々が、私たちに関心を持って見守っていると思いますが、りっぱな人間になるよう、がんばりたいと思っています。

 

 

 


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