教育福島0062号(1981年(S56)07月)-036page

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まちからむらからこんにちは

 

青少年地域活動

福島市教育委員会

 

一 はじめに

 

近年、社会環境の急激な変化から、青少年の非行問題が続出しており、今日ほど青少年の健全育成について、行政の中心課題として重要視されている時期はないと思われる。

福島市では、これらの諸問題に対処するため、教育行政と福祉行政が相互に連携を図りながら、施設の整備拡充、青少年教育事業の推進、団体活動の奨励を柱に、各種関係機関・団体と協力して、地域ぐるみで青少年の健全育成に当たっている。その中でも、地域教育機能の重要性にかんがみ、青少年団体活動の育成を重点目標に、青少年の社会参加を一層促進するための地域活動促進事業を実施している。

 

二 青少年団体組織の現状

 

(1) 少年団体

 

地域少年会(子ども会)の育成組織が、公民館区域のブロックを拠点に、全市的に結成されており、活動も大変に活発で、青少年健全育成に大きな役割りを果たしている。

特に、心身の鍛錬を目指した各種球技大会と指導者養成のためのリーダー研修会は、多数の参加を得て、かなりの成果をあげている。また、指導者の会議が定例的に実施され、効果的な運営を図るための熱心な話し合いがなされている。

その他、ボーイスカウト、ガールスカウト、スポーツ少年団等の目的団体もあり、活発な活動が展開されている

 

団体代表者の活動報告

団体代表者の活動報告

 

(2) 青年団体

 

各公民館区域を拠点にした地域青年団体(農業後継者、青年学級OB会、スポーツ同好会等)と、ボランティア活動を基調にした目的青年団体(赤十字奉仕団、BBS会等)がある。これらの団体は、それぞれの地域に密着した活動を行っており、地域社会形成の大きな役割りを担っている。また、団体相互の連携を図るため、福島市青少年団体連絡協議会を結成しており、青年団体活動の推進母体となっている。主な行事としては、提灯を片手に夜通し語り歩くオールナイトハイクや団体の指導者養成を主眼としたリーダー研修会がある。その他、街路清掃、記念植樹等の奉仕活動を実施している。

 

三 青少年地域活動の実態

 

(1) 青年学級にみる地域活動

 

各公民館に十四の青年学級を開設しており、学級生の地域連帯意識を醸成するために、学習の一環として奉仕活動を取り入れている。公園や広場、バス停留所の清掃を継続的に実施したり人形劇を研究し、地区の文化祭や養護施設で上演するなどの活動を行っている。

 

(2) 青少年自主活動推進事業

 

本市で実施している各種研修の修了生が中心になり、地域社会における生活文化・環境の保存維持、連帯意識の啓蒙を目的に自主的な実践活動を行っている。主な行事としては、市街地道路の清掃、信夫山の環境保全と公園整備協力、グループ活動推進のための“若人のつどい”開催、植樹活動をとおしての環境改善運動等がある。

 

(3) 青年仲間づくり推進事業

 

 

 


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