教育福島0062号(1981年(S56)07月)-044page

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ぼくの学校わたしの学校

 

矢吹町立善郷小学校

 

新設校のため校章未定

新設校のため校章未定

 

六年

岩淵智之

 

「善郷小学校」−はて、そんな学校あったかなと、首をかしげる人が多いだろう。それもそのはず、ぼくたちの学校「善郷小学校」は、今年の四月二日に開校したばかりの、真新しい学校なのだ。

矢吹小学校の児童がどんどんふえ、ついに千三百人を越すほどになり、次々に特別教室がなくなり、二組ほどはプレハブ校舎に移されるまでになったため、学校も二つに分け、児童の半数ほどが、この善郷小学校に通学することになったのだ。しかし、児童をどのように分けるかでは、いろいろ問題があったようだが、東北本線を境にして東側は善郷小、西側は矢吹小ということになった。友だちと別れるのはつらかったけど、学校が近くなった面ではとても便利だ。

学校の周りには、住宅がどんどん増えているが、矢吹ヶ原といわれた広い土地なので、まだまだ田畑がひろがっている。屋上からは、西には、那須連峰、東には阿武隈山地がよく見え、また、矢吹の町もながめることができる。

広い校庭には、まだ何もなく殺風景だが、校長先生や先生がた、それにお父さんお母さんたちが、樹木を植えたり、地ならしをしたりして、使いやすくしてくれている。

今月の末には、初めての大きな行事運動会があるので、ぼくたちは毎日練習をしている。

また、放課後は遅くまでソフトボールの練習に汗を流している。校歌や校章などは、まだないが、校長先生の作詞で、「力のかぎり」という応援歌ができたので、その歌詞にある、善郷健児として力のかぎりすべての面でがんばるつもりだ。運動会が終わるとすぐに修学旅行がある。今からとても楽しみだ。

まだ特別教室はなく、校庭も雨がふると水たまりができたり、天気がいいと砂ぼこりがたったりして、不自由な点はたくさんあるが、善郷小学校の第一回目の卒業生になるぼくたちなので、少しでもよい伝統を残すようにがんばろうと思う。そして善郷小学校の名前が、あちこちで聞かれるようになりたい。

 

▼開校の日「テープカット」

みんななかよし◆

 

みんななかよし◆

 

 

 

 


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