教育福島0063号(1981年(S56)08月)-041page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

ぼくの学校わたしの学校

 

いわき市立平第三中学校

三年

永山朝恵

 

わたしたちの学校平三中は、平駅から二キロほど離れた所にあります。

「緑の峡に湧く清水、うけてすがしくかがよえる」と校歌に歌われているように、平三中は、山あいを切り開いた所に、木造二階建ての校舎でスタートしたそうです。戦後の物資不足のころ建てられたので、わずかの間に床板が傷んだり、雨もりしたりするようなひどい校舎だったそうですが、先輩たちは、そんな環境にもめげずに学芸・スポーツの両面に数々の記録を残し、すばらしい伝統を築きあげました。

昨年、校舎も立派に完成し、三十周年記念式典を行いました。かつての小さな校舎は、住宅地の開発が進むにつれ、生徒数千二百余名の市内きっての大規模校になったのです。今、わたしたちは、恵まれた環境のもとで、「知育・徳育・体育」の教育目標のもと、勉強にスポーツに励んでいます。

運動部は、毎年、各部とも市大会で優秀な成績をおさめています。

また、学芸部門でも、各種のコンクールで運動部に負けない好成績をあげています。

楽しい学校行事もたくさんあります。修学旅行や遠足、キャンプなどを通して友情を深め、体育祭やその他の学級対抗の諸大会(陸上・水泳・球技・マラソン・合唱)などでは、クラスの団結心や協調心を高め合っています。

また、クラブ発表会や読書感想文発表会、写生会、たこあげ大会などでは各々の個性を十分に発揮しあっています。なかでも、たこあげ大会は、三学期の始業式の日に全校生が、冬休み中に工夫をこらして完成させた思い思いのたこを、大空高く舞い上がらせ競うものですが、それは本当に見事な景観です。

このような楽しい行事の様子を、他校の友人に話すと、とてもうらやましがられます。受験を控えた三年生も、あまり勉強に追いつめられるようなこともなく、中学生活の楽しさを満喫しています。

わたしたちは、校歌の詞を一言一言かみしめ、すばらしい学校で学習できるしあわせを忘れることなく、よりすばらしい校風を築くため、明日へ向かって進んでいこうと思います。

 

▼新築された校舎

生徒総会風景▼

 

生徒総会風景▼

 

 

 

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。