教育福島0064号(1981年(S56)09月)-012page

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善と整備

(二) 個人資料・情報資料を生かした、進路相談の実践と研究

(三) 学級指導((「進路の選択に関すること」)の授業研究を通じての、進路指導の実践と研究

(四) 生徒理解、自己理解に必要な諸調査・検査の実施と分析・活用の研究

(五) 生徒の発達に即した保護者への働きかけの方法と実践

(六) 進路情報資料の収集・提供の研究。進路情報室の管理運営の研究

 

三 研究組織

 

研究を進めるに当たって、次の方針をもとに組織を決定した。

(一) 各実践研究部会を中心に研究を進めるが、研究推進委員会で各部会の連絡調整を図り、全体研究会で共通理解を図っていく。

(二) 学級指導の授業研究に当たっては学年部会を中心として実践し、効果的指導を積み上げて行く。

 

四 研究実践の内容

 

(一) 指導計画部会

 

進路指導が三年生だけにかたよったり、指導の場が学級指導だけにかたよることなく、三か年を見通した一貫性のある発展的な指導ができるよう、また学校教育の全領域で行われるようにするため、指導計画の改善・整備に努めている。

進路指導の全体構造を次の図のようにとらえ、全体計画と個別計画を作成した。これらの計画の概要を述べると次のようになる。

1) 基本的事項について

進路指導の基本的事項として、次の五項目を考え、それぞれについて、具体的な実践化への構えや方法を示したものである。

・教育目標との関連

・進路指導の目標

・進路指導の学年目標

・進路指導の方針

・進路指導の努力点

2) 全体計画表について

「生徒への指導」「父母への指導」のそれぞれについて、月別・学年別に具体的な計画を表したものである。教師は、この全体計画表と、次に述べる個別計画を併用しながら、より効果的な指導ができるよう努めている。

3) 個別計画について

全体計画表にあげられている計画について、指導の時期や指導項目、方法留意点などを示したものである。

個別計画の内容は

・生徒への指導として

・学級指導における進路指導計画

・進路相談計画 ・検査、調査計画

・情報提供の計画 ・観察計画

・各教科、道徳、学校行事における指導計画

・父母への指導

・保護者に対する指導計画

 

(二) 進路学習部会

 

進路指導は学校教育の全領域で行われるものであるが、それを集約的に行う場は学級指導である。そこで本校は学級指導(「進路の適切な選択に関すること」)の授業の充実につとめ、授業を通じて、生徒一人一人が能力・適性等を把握し、進路計画を立て、自己実現をめざす生徒の育成につとめている。

進路学習の題材を、三年間で十二に分け、その題材を更に四十四の題目に分け指導している。題材関連を示すと次の図のようになる。

実際の授業では、次の事を基本にして、指導を進めるようにしている。

1) 指導過程の組み立て

事前指導−本時の指導−事後指導の流れとしてとらえ、特に本校では、事前指導を、生徒へ課題意識を持たせる場として重視し、作文・意見をまとめさせたり、調査・研究をさせたりしている。資料の作成に当たっては、生徒の直接参加を基本にしている。また事後指導を生徒の意欲化への援助として重視し、授業で使用したワークシートへ教師がアドバイスをしたり、進路相談による援助をしたりして、自己実

 

<研究実践の組織>

 

 

 

 


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