教育福島0064号(1981年(S56)09月)-045page

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習効果は質量ともに飛躍的に向上するものと考えている。

なお、新システムはオンライン処理機能があり、センターから遠隔地にある学校とのオンライン化も検討されたが、通信回線料や要員などの関係で、今回は断念ぜざるを得なかった。来所して利用できない場合は、手書き文字を読み取ることができる光学文字読取装置(OCR)用紙にプログラムやデータを記入の上、センターに郵送して利用されたい。

 

(二) 図形処理

自動製図機・グラフィックディスプレイ・日本語プリンターなどの図形処理機能を有する装置とNC(数値制御)工作機械とを機能的に組み合わせ、工業科・農業科の設計・製図実習、部品製作実習、あるいは家庭科の型紙製作実習などに広く利用できる。

 

(三) 日本語処理

日本語プリンターで、漢字まじりの日本語文を印字することができる。

見易い報告書の作成、定型文書を記憶させておき、必要に応じて修正を加えるだけの簡単な文書作成などオフィスオートメーションには欠かせない機能である。

 

二 教育研修講座

 

昭和五十六年度の情報処理教育及び産業教育関係講座は、表1のとおりである。

情報処理教育関係の講座運営に当たり、講座内容・実施時期については、初歩的入門コースから高度な利用技術の修得コースまで、系統的体系的に研修できるよう配慮してある。研修対象者については、商業科・工業科担当教員以外に広く高等学校(他教科担当)教員にも門戸を開放している。

情報処理は、学習指導内容として取り扱われるばかりでなく、授業分析、進路指導などの教育情報処理やCATなどの教育機器として利用されるように、学校教育のあらゆる分野にわたった利用が始まっているからである。

研修は、実習を中心に、適宜、講義演習を配し、研修者個々のペースで体験的に行えるようになっている。これまで、研修された先生がたは身をもって体験学習の良さを体得されて帰られるようである。

産業教育関係講座は、毎年開講される産業教育実技講座(工業)と、隔年ごとに開講される産業教育実習担当教員講座(工業・農業と商業・工業との隔年開催)とがある。今年度初めてマイコンを取り扱った産業教育講座は、県の施策により各学校へのマイコン設置が決定したこともあって、意欲的に研修がなされた。

 

三 終わりに

 

電算機システムの更新が、年度途中(九月)なので今年度の講座には、新システムの諸機能を最大限に取り入れることはできないが、実習問題を多くしたり内容の向上を図るなど、新システムの機能をできるだけ活用したい。

来年度以降には、新システムの機能を取り入れ、より充実した研修講座を実施したいと考えている。

 

図1 機器構成図

図1 機器構成図

 

表1 昭和56年度講座

表1 昭和56年度講座

 

 

 


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