教育福島0065号(1981年(S56)10月)-012page
三 仮説を検証するための授業の概要
1、対象学級のプロフィール電子科一年生の男子四〇名を対象としたが、この学級の知能検査の結果をみると、五段階評価で
「1」二名(五%)・「2」九名(二三%)・「3」二〇名(五〇%)
「4」九名(二三%)・「5」○名(○%)
このような分布のごく普通の学級である。
2、対象教材
数学1) 「平面図形と式」
第一節 点の座標 第二節 直線} 12時間
3、検証授業の進め方
これについては、二、授業改善の概要で示した通りの手順で実施し、到達基準を示した問題プリントは、三枚四〇題が提示された。なお形成的評価は第一節・第二節に都合二回実施した。
四 結論
事前・事後・把持テストに用いた問題は、A段階一三題、B段階七題の合計二十題で、事前テストの平均が一二・七点であったのに対し、事後テストのそれは七四・六点を示していた。また、三週後に実施した把持テストの結果は、八○〜九〇%の周辺に把持率があり、おおむね満足できる状態であっ
<単元指導の流れ>
表3 検証授業の個人別効果一覧表
※記号
◎非常に有効、○有効、△効果なし、×否
表4 検証授業に対する生徒の反応(アンケート調査)