教育福島0066号(1981年(S56)11月)-021page
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表18 昭和56年度の予算
(単位:千円)
収入の部
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支出の部
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公立学校共済組合
宿泊施設の運営状況
本県には、教職員の福利厚生施設として公立学校共済組合郡山宿泊所「郡山会館」が郡山市に、また、飯坂保養所「あづま荘」が福島市にあり、県下の教職員及びその家族に保養の場として、あるいは会議等の場として大いに利用されている。
ところで、公立学校共済組合の施設は全国で七十八施設あって、昭和五十五年度は百十三万人に利用され、このうち組合員の利用は六十五パーセントであった。しかし、全国の宿泊施設の七割弱は赤字経営となっている。
宿泊施設運営での大きな問題として「福祉性と経済性の調和」ということがある。
福利性とは、共済組合員であるところの教職員とその家族が、施設を低料金で利用できることであり、経済性とは、独立採算の立場から施設を経営していくことである。この福祉性と経済性は、一方で安く、一方ではもうけることで相矛盾する内容であり、各施設ともその運営に苦慮しているが、健全経営をすべく、かつ福祉厚生施設として応えうる運営を行うため、日夜努力している。
以下、郡山会館及びあづま荘の運営状況についてふれてみたい。
郡山会館から
郡山会館は昭和五十四年六月にオープンしましたので、今年で三年目を迎えることになりました。この間、福祉施設として、また会議、研修の場として多くの教職員の皆ざんに利用いただいてきました。
昭和五十六年度の施設運営上の基本方針として重点目標を次のように掲げました。
ひとつは、広報の充実です。県下の教職員の皆さんには当会館の名も知られてきたところですが、経営上の立場から組合員の利用に支障をきたさない範囲で、一般利用客へのPRに努め施設収入の確保を図ります。
ふたつは、企業体としての健全性の確立です。そのために平日の婚礼の確保対策を進め、また宴会料理の献立を検討し、利用者の要望に応えうるものとして、いきます。
ところで昭和五十五年度の決算において、五千三百万円という大きな赤字を出してしまいましたが、昭和五十六年度の運営状況(四月から八月まで)は表19のとおりです。
前年度と利用状況を比較した場合、宿泊は三百五十八人で十二・五パーセントの増、宿泊外は三千二百六十四人で七・九パーセントの減、婚礼組数は三組減となっています。宿泊外利用人員の減は、昨年の夏に行われた中学生対象の研修会が、本年度は開催されなかったことによるものと思われます。
一方、収入状況は四月に料金改定を行いましたので、また宿泊利用人員の増加もあって六百六十万円、五・三パーセント増となっています。施設収入ご婚礼部門は大きな割合を占めますが現在、婚礼予約が六十組で合計百一組となりますので、昨年実績分は見込まれそうです。しかし来年三月の予約分は含まれておりませんので、今後の経
表19 昭和55・56年度利用状況一覧(4〜8月)
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