教育福島0066号(1981年(S56)11月)-022page

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営努力によって昨年を上回ることが可能の状況です。以上のことから経営全般の見通しは、昨年より収入を伸ばすことができ、一定の赤字解消が図れそうです。

共済組合の施設は、組合員のための福祉性を考える一方で、経済性の追求が求められます。大きな赤字を抱えた場合、支部で実施する保健事業費から一定額の補てんという事態が生じるからです。しかし現状は、年ごとにりっぱな民間の施設が建設され、競争が激しくなっており、施設経営も大変厳しいものがあります。そのうえ民間施設とは異なり福祉性も確保しなければなりまぜん。この福祉性と経済性の調和という大きな課題が常に立ちはだかっておりますが、職員一丸となってこの課題を成し遂げるため努力している次第であります。

郡山会館もオープンして三年目を迎えて、これまで利用者から要望の出されていた点、あるいは不備な点を改善しサービス向上を図るため、一部館内の改装工事を施しましたので、その概要をお知らせします。

一つは、和大会議室を和洋兼用として和室、洋室のどちらも利用できるものにしました。

二つは、洋大会議室の床面をジュータン張りにしてやわらかく温かな雰囲気の中で利用できるものにしました。

三つは、館内の案内パネルを大きく見やすいものにしました。このほかレストランのテーブルクロスも新しくして落着いた雰囲気の中で豪華に食事が楽しめるものにしました。

会議室は、会議での利用は勿論のこと、結婚披露宴会場として利用いただいてもきっと満足いただけるものと思います。婚礼関係での料理の内容についても、衣装の貸料金についても、他に類をみない低料金で充実したもので自信をもってお奨めできるものとなつやおります。ほかに次のようなサービスにも努めております。

一つは、マイクロバスによる無料送迎。(大型バスご希望の方には当館で手配します。)

二つは、新婚旅行のご相談にも応じお手伝いもします。

そして公立学校共済組合員の方に対する特典としては、衣装代からの五万円割引、また支部で行っている福祉事業の結婚式場利用助成(三万円助成)もあります。これらは今年度新設されたものですが、組合員の皆さんにご利用いただくため特に考慮されたものです。

以上郡山会館の運営状況について述べましたが、教職員皆さんのご利用を心からお待ちしております。

 

あづま荘から

 

東北随一の大温泉で、南東北の観光の拠点である湯の街飯坂温泉は、昭和五十三年秋の第二次石油ショック以来の不況と昨年の冷夏、今冬の豪雪のため、昭和五十五年度の観光客が百四十二万人で、昭和五十四年度の百五十三万に比較して十一万人も客足が落ち込みました。

あづま荘も開設以来、多くの方々に利用されてきましたが、昭和五十五年の利用人員は三万五千五百六十五人で前年に比較して三千四百十五人、八・八パーセント減少して、しかも赤字額が三千八百八十二万円と開設以来の大きなものとなりました。

昭和五十五年度の収支決算状況は、表21のとおりです。収入は前年に比較して千二百六十三万円減少し、反面、支出は営業費等が大きく増えて千七百三十二万円も増加しました。

 

郡山会館前景

郡山会館前景

 

貸し衣装の一部

貸し衣装の一部

 

ロビー

ロビー

 

 

 


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