教育福島0066号(1981年(S56)11月)-023page

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また利用状況は表20のとおりです。昭和五十五年度の宿泊利用人員は、五十四年度に比較して千四百六十六人、六パーセント減少で、特に一般利用客の落込みが大きく千六十八人、十七・六パーセント減少しました。保養所の性格を有するあづま荘においては、宿泊利用による収入が収益の大部分を占めるため、この利用人員の減少が収入減につながり、大きな赤字のでた要因のひとつになりました。このほか会議室利用、婚礼など全体として利用率が低下しました。

このような昭和五十五年度の赤字決算を重視して、誘客活動の一層の推進を図り、経営基盤の安定に努めるため昭和五十六年度は、次のような運営方針でのぞむことにしました。

ひとつは、PRの徹底です。組合員の福祉施設として教職員の皆さんに一層ご活用いただくために、県内の学校に直接出向いて宣伝に努めることにしました。

ふたつにサービスの向上です。特に料理の内容の充実と食事時のサービスを重視しました。宴会料理のお繕に季節おりおりの料理を、また他の類似施設ではほとんど実施していない夕食の部屋出しを今後も継続して行い、朝食時間の要望にも応えるようにいたしました。

このほかに施設設備の充実も考えております。最近は不況を反映してか利用料金の高低が施設選定の大きな要素となっている一方で、料金の安さだけでなく、施設設備の内容の良さも求められています。例えばあづま荘の場合も、「温泉地だから、大きな風呂にゆったりした気分で入りたい」という要望などもあります。昨年度、時代に即応した施設とするため、洋大会議室、ロビー、玄関などの改修を行いましたので、以前より明るく利用しやすい施設になったと思います。

しかし開設以来十一年が経過しましたので施設全般にわたって老朽化がめだちます。事故防止、機能回復と、より一層利用しやすい施設とするために施設設備プロジェクトチームを設け、昭和五十八年度完成を目途に大改修工事を計画して、現在、鋭意検討中であります。

今後とも組合員皆さんの福祉施設として一層のサービス向上に努め、利用しやすい施設づくりをめざしていきますので、是非ご利用ください。職員二同心からお待ちしております。

 

あづま荘前景

あづま荘前景

 

表20 昭和54・55年度利用状況一覧

表20 昭和54・55年度利用状況一覧

 

表21 昭和54・55年度収支決算状況

(単位:千円)

 

 

 

 


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