教育福島0066号(1981年(S56)11月)-038page
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まちからむらからこんにちは
乳幼児家庭教育学級
国見町教育委員会
わが国見町は、福島市の近郊にあって、交通至便な割には、工場等も少なく、緑の多い、静かな人口一万二千人の町である。
昨年、町民の生きる指標ともいえる町民憲章が制定された。この町民憲章の具現化のため、社会教育の立場からまず、人づくりの基本である乳幼児の家庭教育を取り上げることになり、乳幼児家庭教育学級を開設するにいたった。
一 開設までの経過
当初、学級の主たる対象者を三歳児をもつ母親とし、対象者約百八十名の半数を無作為に抽出して、実態調査を実施した。
また、近隣市町村の先進学級を訪問させていただき、できるだけ多くの学級から資料を収集させていただいた。これらの調査や資料をもとに検討を重ね、当町として次のような学級開設の基本方針を設定した。
ア 学級生は三歳児の母親と限定せず祖父母も含めた、乳幼児の家庭教育に関心をもち、入級を希望するものは受け入れる。
イ 学級の開設期間は、四月から十二月までとする。
ウ 学習中は、学級生が伴ってきた乳幼児を保育できる方法を考える。
エ 学習者と、指導者、保育ボランティア、学級担任者との対話を多くもち、相互に理解を深め合い、効率的な学級運営につとめる。
二 開設の趣旨等
(一) 開設の趣旨
乳幼児をもつ母親に対して、この時期における家庭環境や家庭教育のあり方の重要性を認識させるとともに、これらに関する正しい知識や技術を習得させ、もって心身ともに健全な人間を育成するため、この学級を開設する。
(二) 開設者、実施機関・場所国見町教育委員会、国見町公民館
(三) 開設期間
四月から十一月までとし、月一・二回、水曜日の午後に約二時間実施する。
三 実施内容の概況
(一) 今年度の学習目標
乳幼児の家庭教育上の具体的な基礎事項について学習し、その実践力を高める。
(二) 学級生
零歳から三歳児の母親三十七名で、出席率は六十三パーセントである。
(三) 学級の運営組織
社会教育主事、公民館長、担当主事、学級生代表、保育ボランティア、保健婦をもって運営委員会を構成し、学級
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学習風景 その1
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学習風景 その2
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