教育福島0066号(1981年(S56)11月)-039page
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運営の基本的事項について協議する。
この他学級生の自主的、主体的活動を助長するため、委員長、副委員長二名、学習係二名、記録係二名、出席係一名、方部連絡員若干名をもって学級委員会を構成し、運営の円滑化を図っている。
表 学習内容
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ボランティアによる保育
(四) 経費
学習に要する経費は全て公費によってまかなわれるが、保育を依頼している乳幼児のおやつや茶話会等における菓子代として、一人年会費一千円を学級生負担としている。
(五) 学習中の乳幼児の保育
ボランティアの協力を得て、毎回二十数名の乳幼児の保育を行っている。現在、十五名のボランティアに奉仕していただいている。
(六) 学習内容(表参照)
四 実施上の留意点及び成果
(一) 毎回、三十分ぐらいを指導者と学習者の対話の時間として設けている。そのため、活発な質疑応答がおこなわれ予期以上の学習意欲を示している。
(二) できるだけ系統的、継続的な学習とするため、同一指導者を二回ずつ依頼してある。そのため、かなり深味のある、具体的な学習が展開された。
(三) 学習終了後、指導者、ボランティア、公民館職員等で、当日の学習や保育についての反省会をもち、次回の学習の進めや運営について参考にしていき、効果をあげている。
(四) 開講に先だって、「学習の手引き」を作成して配布してあるため、全員がメモをとりながら学習をすすめるようになり、学習のあしあとを残せるようになっている。
五 今後の課題
(一) 密度の高い学習とするためには、学習内容を更に具体化・焦点化をはかる必要があると考えている。明年度の学習内容の企画にあたっては、今年度の実践を生かしながら、十分に配慮していきたい。
(二) 学級生には就労婦人も多く、毎回出席することは不可能な場合がある。今後は、放送利用や資料提供などを工夫し、自宅補習できるよう配慮していかなければならないと考えている。
(三) ボランティアのご協力によって、学習中は乳幼児の保育を依頼しているが、母親が子供から離れるタイミングが非常に難しい。学級生のその日一日の学習参加・効果は、この瞬時のタイミングに左右されることが多い。そのため、できるだけ早目に来館していただき、母親、子供、ボランティアの三者が一緒に過す時間をもち、子供の心理的抵抗を軽減しながら子供から離れるようにしたいと考えている。
いずれにしろ、当町の乳幼児家庭学級は、保育を担当していただいているこれらのボランティアのご協力があってこそ継続できるものと考えている。心から感謝申し上げたい。
(社会教育指導員 早田 精)
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